第三級陸上特殊無線技士 / 第二級陸上特殊無線技士 試験問題例題 (法規 No.2) / 各問題解説 / 問7
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第二級陸上特殊無線技士 試験問題例題 (法規 No.2) 問7 解説 疑似空中線回路の使用

次の記述は、疑似空中線回路の使用について述べたものである。電波法の規定に照らし、[____]内に入れるべき字句を下の番号から選べ。 無線局は、無線設備の機器の[____]又は調整を行うために運用するときは、なるべく疑似空中線回路を使用しなければならない。

  1. 1 試験 ✓ 正答
  2. 2 開発
  3. 3 研究
  4. 4 調査

解説

無線設備のメンテナンスや確認作業において、電波法では不用意な電波の発射を制限しています。判断根拠となるのは、法規でセットとして使われる「試験又は調整」という定型フレーズです。文中の「〇〇又は調整」という構造に着目し、機器の動作確認を意味する「試験」を選択します。

機器の動作確認と疑似空中線回路の役割

無線局が送信機から高周波エネルギーを出力する際、通常はアンテナ(空中線)を通じて電波として空間に放射されます。しかし、機器が正常に動くか確かめたり、内部の回路を微調整したりする段階で実際の電波を飛散させてしまうと、同じ周波数を使用している他の無線局に混信を与えてしまう危険があります。

そこで使用されるのが疑似空中線回路です。英語ではダミーロードと呼ばれ、アンテナと同じ電気的特性(インピーダンス)を持ちながら、高周波エネルギーを電波として放射させずに熱として消費させる測定用機器です。電波法第54条では、不用意な電波で電波環境を乱さないよう、機器の試験や調整を行う際には原則としてこの疑似空中線回路を使用することを定めています。

問題文の文脈から正解を絞り込む手順

選択肢には「試験」「開発」「研究」「調査」という、一見するとどれも当てはまりそうな言葉が並んでいます。しかし、電波法の条文構造と文脈を整理することで確実に正解を選び出すことができます。

  1. 文中のペアとなる言葉を確認する 空欄の直後には「又は調整を行うために運用するときは」と書かれています。現場での実務操作として「機器を調整する」ことと対になる行為は、機器が正しく動くか試す「試験」です。

  2. 他の選択肢の性質を排除する 「開発」「研究」「調査」は、無線局の目的や事業内容を表す巨視的な概念です。一方で、問題文が扱っているのは「機器の取り扱い・運用時の具体的操作」です。送信機の電源を入れて出力を確認するような具体的な作業を指す言葉としては「試験」が最も自然であり、電波法上の規定とも一致します。

法文の決まり文句として「試験又は調整」という組み合わせを一度覚えておけば、類似の空欄補充問題が出題された際にも瞬時に解答できます。

電波環境の保護と実務におけるダミーロードの重要性

この問題は、単なる法規の暗記にとどまらず、無線従事者として必須となる電波の減災・混信防止マインドを問う教育的意図を持っています。

実際の現場において、送信機の出力調整、周波数のズレの確認、フィルタ特性のチェックなどを行う際、ダミーロードを接続せずにアンテナから直接電波を出す行為は厳禁とされています。特に陸上移動通信や防災無線などの帯域では、定期的なメンテナンス時の試験電波が原因で緊急通信を妨害してしまうリスクがあるためです。

無線従事者として現場に立つ際には、測定器や送信機の後ろにダミーロードを接続し、電波を外に出さない状態で「試験又は調整」を行うことが安全管理の基本となります。法規の知識を現場の作業手順と結びつけて理解しておくことが大切です。

参考リンク

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