第一種電気工事士試験 / 令和6年度 上期 第一種 学科試験 / 問28
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令和6年度 上期 第一種 学科試験 問28 解説 合成樹脂管工事

合成樹脂管工事に使用できない絶縁電線の 種類は。

  1. イ. 600V ビニル絶縁電線
  2. ロ. 600V 二種ビニル絶縁電線
  3. ハ. 600V 耐熱性ポリエチレン絶縁電線
  4. ニ. 屋外用ビニル絶縁電線 ✓ 正答

解説

合成樹脂管工事における絶縁電線の使用可否は、電気設備技術基準の解釈で定められています。この問題は、原則として管内には絶縁性能が保証された絶縁電線を通す必要があるというルールを理解しているかが問われています。

屋外用ビニル絶縁電線(OW)の特性と制限

合成樹脂管工事で唯一使用が禁止されている屋外用ビニル絶縁電線(通称:OW線)は、架空配線などで用いられる電線です。この電線の最大の特徴は、その名の通り「屋外」での使用を前提としており、絶縁被覆が比較的薄く、機械的保護性能や水密性に乏しい点にあります。

屋内配線や管内配線においては、電線が管内を通る際に被覆が擦れたり、湿気が滞留したりする環境が想定されます。OW線は屋外での空中配線を想定した製品であるため、こうした管内の過酷な状況に耐えうる絶縁強度や耐候性を備えていません。そのため、管内に収めて保護するという概念とは根本的に適合しない材料として扱われます。

正誤判断の思考プロセス

問題文で問われているのは、合成樹脂管工事という「管による保護」を前提とした工事方法において、どの電線なら使用できるかというルールです。

  1. 合成樹脂管工事は、管の中に絶縁電線を通す工法である。
  2. 施工規則上、管内には絶縁性が十分に確保された「絶縁電線」を使用することが義務付けられている。
  3. 選択肢にあるイ、ロ、ハはすべて屋内で使用できる一般的な絶縁電線である。
  4. 一方、ニの「屋外用ビニル絶縁電線(OW)」は、引込線や配電線など、屋外で直接空中に支持する用途専用であり、管内配線には適さない。

このプロセスにより、消去法ではなく、電線の特性を理解することで瞬時に「ニ」が不適格であると判断できます。

電気工事における電線選定の意義

この問題は、試験対策としてだけでなく、実際の現場での設計・施工能力を養う意味があります。電気工事において、使用する環境(湿気の有無、管内か露出か、屋内か屋外か)に適した材料を選択することは、漏電事故や短絡事故を未然に防ぐための最重要事項です。

特に合成樹脂管工事は、CD管やPF管など、柔軟性があり施工が容易な管路を用いることが多いため、適切な電線を選択しないと、将来的な被覆の劣化や絶縁不良を招く恐れがあります。試験では「管内なら絶縁電線」という単純なルールを覚えるだけでなく、なぜその電線が特定の工法で制限されているのかという背景を考えることで、より深い理解につながります。

参考リンク

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