第一種電気工事士試験 / 令和4年度 第一種 筆記試験 午後 / 問44
certification-simodake-work

令和4年度 第一種 筆記試験 午後 問44 解説 制御機器の識別

④に設置する機器は。

選択肢図
  1. イ.
  2. ロ.
  3. ハ.
  4. ニ. ✓ 正答

解説

この問題は、シーケンス制御で用いられる各制御機器の外観的特徴を正しく判別できれば確実に得点できます。まずは、各選択肢の機器がどのような役割を持ち、外観にどのような特徴があるかを整理しましょう。

制御機器の外観と役割

試験に出題される代表的な制御機器の外観と、その機能は以下の通りです。

イ. リレー(電磁継電器) 制御回路の増幅や信号の分岐に使われます。外観は透明なケースに収められた小さなものが多く、内部の接点やコイルが確認できる構造が一般的です。

ロ. 電磁接触器(マグネットスイッチ) 電動機などの大きな電流を流す回路を開閉するための機器です。主接点(太い電線をつなぐ端子)と操作用の補助接点を持ち、全体的に重厚で、電磁石の吸引力で動作させる構造をしています。

ハ. タイムスイッチ 設定した時刻に回路をON/OFFさせるための機器です。文字盤に24時間表示や、ON/OFF設定用のピンやレバーがあるのが特徴で、照明の自動点灯などに用いられます。

ニ. タイマー 入力信号が与えられた後、一定の時間経過後に接点を開閉する機器です。外観には時間を設定するための大きなつまみ(目盛り)があり、動作中であることを示すLED灯がついていることが多いです。

外観から読み解く識別プロセス

試験では、回路図上のシンボルだけでなく、実際に盤内に取り付けられる実物の形状を問う問題が頻出します。解くための思考ステップは以下の通りです。

  1. 問題の図にある「④」の設置場所や制御内容を確認する(問題文の回路図がある場合)。
  2. 時間を制御する要素が含まれているか、単なるスイッチングの役割かを見極める。
  3. 選択肢の写真を観察し、文字盤(時刻設定用)があるか、時間設定用のつまみがあるか、あるいは電磁接触器のような大きな主端子があるかを比較する。

今回の問題で、ニの写真は「min(分)」の単位で設定するつまみが中心に配置されており、タイマー特有の「時間経過後に動作する」という構造を明確に示しています。

現場で求められる知識の意義

これらの機器を識別する能力は、単なる試験対策にとどまりません。実際の電気工事現場では、制御盤を開けた際に、図面と実物の機器を正確に照合する必要があります。

例えば、リレーとタイマーは見た目が似ている場合もありますが、役割は決定的に異なります。誤った機器を設置すれば、シーケンス制御が意図した通りに働かず、最悪の場合は機械の破損や重大な事故につながる恐れがあります。そのため、第一種電気工事士という専門資格においては、これら「制御用機器の顔と名前」を完全に一致させておくことが、安全な保守・点検を行うための最低限の素養として求められているのです。

参考リンク

学習の記録にははてなブックマーク!

気づいたこと・覚えたことをコメントにメモしよう