平成28年度 筆記試験 問40 解説 電気用品安全法
電気用品安全法において,交流の電路に 使用する定格電圧 100 V 以上 300 V 以下の 機械器具であって,特定電気用品は。
- イ. 定格電流 60 Aの配線用遮断器 ✓ 正答
- ロ. 定格出力 0.4 kW の単相電動機
- ハ. 定格静電容量 100 μF の進相コンデンサ
- ニ. (PS)Eと表示された器具
解説
この問題は、電気用品安全法(電安法)における「特定電気用品」の定義を問う知識問題です。「特定電気用品」は、構造や使用条件からみて特に危険または障害の発生するおそれが高いものとして政令で定められており、厳しい検査が義務付けられています。選択肢の中から、法で定められたカテゴリーに該当するものを選びます。
特定電気用品の判断基準
電気用品安全法では、電気用品を以下の二つに大別しています。
- 特定電気用品:特に危険または障害の発生するおそれが高いもの。適合性検査が義務付けられており、菱形のPSEマークが表示されます。
- 特定電気用品以外の電気用品:特定電気用品以外のもの。自己確認が義務付けられており、丸形のPSEマークが表示されます。
今回の問題の鍵は、配線用遮断器が特定電気用品に指定されているという点です。配線用遮断器は、過電流を遮断し火災を防ぐという重要な安全機能を担っているため、特に厳しい規制対象となっています。
特定電気用品かどうかの見分け方
今回の選択肢を法的な分類に基づいて整理します。
・イ. 配線用遮断器:特定電気用品です。回路の保護を担う重要機器であり、多くの種類が特定電気用品として指定されています。 ・ロ. 単相電動機:これ自体は特定の電気用品ではありません。 ・ハ. 進相コンデンサ:これ自体は特定の電気用品ではありません。 ・ニ. (PS)Eと表示された器具:これはPSEマークの表示を指していますが、マークそのものは特定電気用品とそうでないものの両方に付けられるため、これだけで特定電気用品であるとは判断できません。
試験においては、配線用遮断器、漏電遮断器、延長コード、あるいは一部の電熱器などが特定電気用品として出題されやすいため、主要なものをリスト化して覚えておくのが有効です。
試験勉強における役割
この問題の教育的意図は、単なる丸暗記ではなく「電気設備に関わる技術者が、法令に基づいた安全基準を理解しているか」を確認することにあります。現場で配線用遮断器を選定する際、適合性検査を通った安全な製品を選定する義務が技術者にはあります。
実務においては、購入した機器に菱形のPSEマークがあるかを確認することが、法規遵守の第一歩となります。施工現場で扱う機器が、どのような安全基準をクリアしているのかを意識することは、事故を未然に防ぐプロの技術者としての基礎的な姿勢です。試験対策としては、特定電気用品のリストを丸暗記しようとするのではなく、事故のリスクが高い機器(電流遮断や発熱に関わるもの)が厳しい規制対象であると紐づけて理解すると記憶が定着しやすくなります。