第一種電気工事士試験 / 平成28年度 筆記試験 / 問41
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平成28年度 筆記試験 問41 解説 シーケンス図の機器

①の部分に設置する機器は。

  1. イ. 配線用遮断器
  2. ロ. 電磁接触器
  3. ハ. 電磁開閉器
  4. ニ. 漏電遮断器(過負荷保護付) ✓ 正答

解説

配線図の記号を識別し、その機能から適切な機器を選択します。本問では「過負荷保護」と「漏電保護」の両方が図記号から読み取れるかどうかが正解への鍵となります。

図記号の構成要素を分解する

漏電遮断器(過負荷保護付)の図記号は、主に以下の要素の組み合わせで成り立っています。

・配線用遮断器の要素:回路の開閉および過負荷・短絡時の遮断を行う機能を示します。 ・漏電検知の要素:零相変流器(ZCT)を介して回路の漏電を検知し、遮断する機能を示します。

試験で見かける図記号は、長方形の中に遮断器を示す記号があり、そこに漏電検知を示す感度電流値などの表示や、過負荷保護機能(バイメタルや電磁石の作動特性)を意味する図形が併記されています。もし図記号に「nv」や「ELB」といったアルファベットが添えられていれば、それが漏電遮断器であることを示す決定的なヒントになります。

遮断器を選択する思考の順序

試験問題で提示される制御回路において、特定の箇所に遮断器を配置する場合、以下の優先順位で機能を検討します。

  1. 短絡および過負荷保護が必要か:回路の主幹や分岐には必ず保護が必要です。
  2. 漏電保護が必要か:動力回路や特定の負荷回路において、感電防止や火災予防の観点から漏電遮断器の設置が義務付けられている箇所かを確認します。

本問の場合、問題文の図において、回路の根元に設置されていることが想定されます。動力回路における漏電保護は、人命安全と設備保護の観点から非常に重要です。単なる配線用遮断器では漏電に対応できないため、漏電遮断器を選択する必要があります。さらに「過負荷保護付」とあることで、熱的損傷からも回路を守るという、現代の電気設備における標準的な安全設計を問うていることがわかります。

安全設計における機器選定の意義

この知識は、実務における盤設計や施工において直結する非常に重要な判断基準です。

現場では、電動機などの動力回路において、単に電源を入切するだけでなく、万が一の漏電事故で設備が帯電することを防ぐ必要があります。また、過電流による電線の焼損も防がなければなりません。第一種電気工事士の試験では、個々の機器を暗記するだけでなく、その機器が「どのリスクから回路を守るのか」を理解しているかが問われます。

この問題の教育的意図は、単なる記号の丸暗記ではなく、回路図を見て「この遮断器には、漏電を検知する機能と、過電流を検知する機能の両方が必要だ」という設計思想を読み取れるようにすることにあります。現場で機器を交換する際や、仕様書を確認する際、この記号の識別能力は電気保安業務の基本として必須のスキルとなります。

参考リンク

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