第四級アマチュア無線技士 / 第四級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(法規 No.3) / 各問題解説 / 問11
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第四級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(法規 No.3) 問11 解説 機器の試験調整

無線局は、無線設備の機器の試験又は調整を行うために運用するときには、なるべく何を使用しなければならないか。次のうちから選べ。

  1. 1. 水晶発振回路
  2. 2. 擬似空中線回路 ✓ 正答
  3. 3. 高調波除去装置
  4. 4. 空中線電力の低下装置

解説

この問題は、無線設備の試験や調整において「電波を外に出さないための装置」が何であるかを問う知識問題です。正解は「擬似空中線回路(ダミーロード)」です。

なぜ擬似空中線回路を使うのか

無線局は、機器が正常に動作しているかを確認するために、出力試験や調整を行う必要があります。しかし、その際に実際にアンテナを接続したまま送信してしまうと、不要な電波が周囲に飛散し、他の通信の妨害(混信)を引き起こす恐れがあります。

そこで登場するのが擬似空中線回路です。これは、アンテナの代わりに電気的なインピーダンスが整合した抵抗器などを接続し、送信機の出力電力を電波として放射せずに、熱エネルギーとして消費させる装置です。「ダミー(偽の)ロード(負荷)」という別名の通り、無線機には「アンテナがつながっている」と誤認させつつ、実際には電波を飛ばさないという役割を果たします。

試験での判断ポイント

試験対策としては、「試験や調整」というキーワードが出てきたら即座に「擬似空中線回路」を選ぶという反射神経を養うのが近道です。

選択肢にある他の用語と比較すると理解が深まります。

  • 水晶発振回路:電波の周波数を安定させるための回路であり、調整用ではありません。
  • 高調波除去装置:不要な電波(高調波)をカットするフィルターであり、試験のためではなく常時設置するものです。
  • 空中線電力の低下装置:出力を下げることは可能ですが、調整のためには正確な負荷が必要であり、電波を完全に抑える擬似空中線回路の方が試験には適しています。

法律(電波法第54条)でも、「なるべく擬似空中線回路を使用すること」が義務付けられているのは、電波という公共の資源を無駄に汚染しないための、アマチュア無線家としての重要なマナーだからです。

実際の運用での活用

実際のハムライフにおいて、この知識は「トラブルシューティング」で非常に重要です。例えば、自作した無線機の出力が安定しない場合や、パワーメーターの数値を確認したいとき、アンテナを設置する前や修理の過程で必ずダミーロードを接続します。

もしアンテナを付けたまま調整中に誤って送信ボタンを押してしまうと、意図しない周波数で信号が放射され、近隣の無線局に迷惑をかけてしまうかもしれません。また、アンテナ側で反射波が発生して無線機の終段トランジスタを故障させるリスクも減らせます。安全で快適な無線運用を続けるためには、ダミーロードは無線機と同じくらい必須のアイテムといえます。

参考リンク

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