第二種電気工事士 / 令和6年度 下期 学科試験 / 問32
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令和6年度 下期 学科試験 問32 解説

別表1

②で示す引込開閉器が省略できる場合の、工場と倉庫との間の電線の長さの最大値[m]は。

  1. イ. 5
  2. ロ. 10
  3. ハ. 15 ✓ 正答
  4. ニ. 20

解説

この問題は、電気設備技術基準の解釈第149条に基づく知識を問うものです。引込開閉器を省略するための「電線の長さ」に関する規定を記憶しているかどうかで正否が決まります。

結論から述べると、引込開閉器(引込口開閉器)を省略できるのは、供給側の過電流遮断器から当該建物への引き込み電線の長さが「15メートル以下」である場合と定められています。したがって、選択肢のハが正解となります。

flowchart TD
  A[引込開閉器を省略したい] --> B{過電流遮断器から建物まで<br/>15m以下か?}
  B -->|いいえ| C[省略不可]
  B -->|はい| D{不燃性の管内配線など<br/>要件を満たすか?}
  D -->|はい| E[省略可能]
  D -->|いいえ| C

引込開閉器を省略するための要件は以下の通りです。

  1. 引込口に近接する箇所に設置する過電流遮断器から、当該建物内に入るまでの電線の長さが15メートル以下であること。
  2. 電線が不燃性のもの(金属管工事など)に収められていること。
  3. その他の基準(配線の支持や絶縁など)を満たしていること。

この規定は、建物間をまたいで電気を供給する際に、万が一の事故が発生しても供給元の過電流遮断器で確実に保護できる範囲を定めたものです。もし電線がこれより長いと、建物内で短絡(ショート)が発生しても過電流遮断器が動作せず、電線が過熱して火災になる危険性があります。そのため、屋外を配線して別の建物に接続する場合は原則として引込開閉器が必要ですが、距離が短い場合に限り省略が認められています。

試験対策としては、以下の数値をセットで覚えておきましょう。

  • 電圧降下の計算等で頻出する「過電流遮断器までの配線長さ」と混同しないよう注意が必要です。

実際の現場や実技試験の図面解釈においても、工場や倉庫といった離れた建物同士を繋ぐ構成はよく登場します。図面上で「建物から建物へ電線が延びている箇所」を見つけた際は、この「15メートル」という数字が頭に浮かぶようにしておくことが合格への近道です。

電気設備技術基準の解釈(経済産業省) https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/law/files/kisyun_kaisetsu.pdf

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