令和6年度 下期 学科試験 問29 解説
低圧の屋内電路に使用する次の電気用品のうち, 特定電気用品の組合せとして, 正しいものは。 A:定格電圧200V, 定格電流30Aの配線用遮断器 B:定格電圧300V, 定格電流20Aのリモートコントロールリレー C:定格電圧125V, 定格電流15Aのライティングダクト D:定格電圧125V, 定格電流15Aの差込み接続器
- イ. A, B
- ロ. A, D ✓ 正答
- ハ. B, C
- ニ. C, D
解説
この問題は、電気用品安全法に基づき、電気用品が特定電気用品(菱形のPSEマークが必要なもの)に該当するかどうかを判別する知識を問うものです。
正解にたどり着くためのポイントは、日常的に使用する基本的な配線器具や保護機器が特定電気用品に指定されていることを押さえておくことです。
flowchart TD
A[選択肢の器具名] --> B{特定電気用品か?}
B -->|配線用遮断器| C[特定電気用品]
B -->|差込み接続器| C
B -->|リモートコントロールリレー| D[今回の範囲では非該当]
B -->|ライティングダクト| D
C --> E[AとDを選ぶ]特定電気用品かどうかの判断基準
電気用品安全法では、電気用品のうち、構造、使用方法などからみて危険を生じるおそれがあるものが特定電気用品として指定されています。試験でよく問われる品目は以下の通りです。
特定電気用品(主なもの) ・配線用遮断器 ・差込み接続器(コンセントやプラグなど) ・電線 ・金属製電線管 ・ケーブル工事に使用する接続箱など
これに対し、リモートコントロールリレーやライティングダクトは、特定電気用品以外の電気用品(丸型のPSEマーク)に分類されるか、あるいは特定の条件を除いては特定電気用品の範疇に入らないものとして扱われます。
選択肢の分析
Aの配線用遮断器は、電気回路の保護を行う極めて重要な機器であるため、特定電気用品に該当します。 Bのリモートコントロールリレーは、今回の選択肢の中では特定電気用品には該当しません。 Cのライティングダクトは、配線器具の一種ではありますが、特定電気用品には指定されていません。 Dの差込み接続器は、コンセントやプラグを指します。これらは最も身近な配線器具ですが、火災などの危険を防止するために厳格な基準が設けられており、特定電気用品に該当します。
以上のことから、特定電気用品であるAとDを組み合わせた、ロが正しい選択となります。
試験での活用と学習のポイント
この分野は暗記要素が強いですが、出題される品目はある程度パターン化されています。特に以下の点は整理しておきましょう。
- 現場の安全を確保する保護機器(配線用遮断器、漏電遮断器)は特定電気用品。
- 接続・差込みを行う基本的な器具(コンセント、プラグ)は特定電気用品。
- 逆に、スイッチ類(タイムスイッチなどは除く)や、照明器具の一部などは特定電気用品から外れることが多い。
試験では「どれが特定電気用品か」を問う問題が定期的に出題されます。過去問を通じて、選択肢に出てくる器具の名前と、それが菱形のPSEマークの対象か丸型かという分類をセットで記憶するようにしてください。現場の作業においても、取り付ける機器が法令に適合しているかを確認することは電気工事士としての義務であるため、実務に直結する知識といえます。