令和5年度 下期 学科試験(午前) 問40 解説
⑩で示す部分の配線工事で用いる管の種類は。
- イ. 耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル電線管
- ロ. 波付硬質合成樹脂管
- ハ. 硬質ポリ塩化ビニル電線管
- ニ. 合成樹脂可とう電線管 ✓ 正答
解説
この問題は、配線図上の記号と電線管の種類を正しく一致させられるかを問う知識問題です。図中の⑩付近にある線に付けられた「二重丸」の記号を確認し、それが合成樹脂可とう電線管を表すルールであることを覚えれば即答できます。
配線図記号の識別ルール
第二種電気工事士の試験では、配線方法を記号で表現します。この問題でポイントとなるのは、管の種類を見分ける以下の規則です。
・合成樹脂可とう電線管(PF管やCD管):配線図上の線に二重丸(〇の中に小さな〇)が付く、または(PF)などの文字が併記されます。今回の図では(PF22)と記載があり、このPFは合成樹脂可とう電線管を指す一般的な略称です。 ・硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管):配線図上の線に一重丸(〇のみ)が付きます。 ・金属管:線の上に斜線(/)が引かれます。
試験での活用と注意点
この知識は、図面から必要な材料を選定する問題で必ず使われます。特に注意したいのが、以下の混同しやすいポイントです。
記号と略称の組み合わせ 今回の問題のように、配線図上には「PF22」という文字が書かれています。PFは合成樹脂可とう電線管の代表的な種類であり、この文字を見ただけで「二重丸=合成樹脂可とう電線管」と判断できます。一方、硬質ポリ塩化ビニル管であれば「VE」と記されます。記号の形だけでなく、文字情報もセットで確認する癖をつけましょう。
現場での実務との関係 実際の工事現場では、合成樹脂可とう電線管は曲げやすいため、天井裏や壁内の隠ぺい配線によく用いられます。一方、硬質ポリ塩化ビニル管は曲げにくく強固なため、露出配線でまっすぐ配管する場合に適しています。こうした「なぜその管を使うのか」というイメージを持つと、記号の丸の数(二重か一重か)も記憶に定着しやすくなります。
引っかけ問題への対応 選択肢にある「耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル電線管(HI管)」は、衝撃に強い性質を持ちますが、配線図上では硬質ポリ塩化ビニル電線管と同様の扱いで示されることが多いです。記号の見た目や文字の指示を優先して判断することが、正解への近道となります。
配線図記号は暗記量が多く大変ですが、一度ルールを整理すれば、どの問題が出ても確実に得点できる稼ぎどころになります。過去問を通じて、記号を見た瞬間に名称と材料が浮かぶまで繰り返してみてください。