令和4年度 第一種 筆記試験 午後 問48 解説 機器の図記号
③に設置する機器の図記号は。
- イ.
- ロ.
- ハ.
- ニ. ✓ 正答
解説
過電流継電器(OCR)の図記号を特定するには、記号に含まれる記号の組み合わせを確認します。過電流継電器は「過大な電流(I>)」を「地絡(接地記号)」や「時間特性」と組み合わせて表現します。今回の正解であるニは、過電流継電器の標準的な図記号として定められている構成要素をすべて含んでいます。
過電流継電器の図記号を読み解く
この問題を解くためには、図記号に含まれる以下の3つの要素を理解しておく必要があります。
- I >:電流が一定値を超えたときに動作することを意味します(過電流要素)。
- 接地記号(⏚):この保護装置が地絡保護の機能も併せ持っていることを示します。
- 動作時間特性(横線の矢印):一定以上の電流が流れた際、その大きさに応じて動作時間が変化する(反限時特性を持つ)ことを示す記号です。
第一種電気工事士試験では、これら複数の機能がひとつのユニットに集約されていることを図記号上で識別できるかどうかが問われます。
記号から機能を見分ける思考プロセス
選択肢を比較する際は、まず「I >」という記号があるかどうかを確認します。これで、過電流(OCR)か不足電流(UVR)かを判断します。不足電流であれば「I <」となります。次に、接地機能の有無を確認します。地絡保護の機能が必要な場所であれば接地記号が含まれるものを選びます。
今回の問題のような系統図において、過電流継電器が配置される箇所は多くの場合、地絡保護と過電流保護の両方の役割を期待されています。したがって、過電流検出、地絡検出、および時間特性のすべてが揃っている記号が正解となります。
現場で役立つ継電器の知識
図記号の識別は、単なる暗記以上に「その場所になぜその保護装置が必要か」を理解する鍵となります。過電流継電器は、短絡や過負荷から電路や機器を守るための非常に重要な防波堤です。
現場で実際に盤図を見る際、図記号が何を監視しているのか(電流なのか電圧なのか、地絡なのか短絡なのか)を瞬時に読み取れることは、点検や交換作業における安全確認の第一歩となります。この問題を通じて、図記号を単なる形としてではなく、保護の論理として捉える感覚を身につけておきましょう。
参考リンク
- 第一種電気工事士試験の図記号一覧(電気技術者試験センター公式の学習資料カテゴリ)
- 保護継電器(OCR)の仕組みと試験方法の解説(YouTube:実際の継電器試験の風景がわかる動画)
- JIS C 0617 電気用図記号の概要(日本産業規格に基づく正確な定義集)