第一種電気工事士試験 / 2019年度 第一種電気工事士 筆記試験 / 問49
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2019年度 第一種電気工事士 筆記試験 問49 解説 放電接地用具

④で示す部分で停電時に放電接地を行うものは。

選択肢図
  1. イ.
  2. ロ.
  3. ハ. ✓ 正答
  4. ニ.

解説

放電接地用具(放電棒)は、棒状の絶縁体の一端に金属端子、もう一端(または途中)に接地線とクリップがついた形状をしています。写真の中からこの「長い棒」と「接地線」のセットを探すことで正解を導き出せます。

放電棒が果たす安全上の役割

高圧電路やコンデンサ、ケーブルの長距離配線などは、電源を遮断しても静電気や残留電荷が蓄えられている場合があります。不用意に触れると感電事故につながるため、点検作業の直前には必ず放電作業を行わなければなりません。

放電棒は、絶縁された柄(グリップ)を持ち、先端の金属部を停電後の電路に接触させます。接地線を通じて安全に大地へ電荷を逃がすことで、作業者が電路に直接触れても安全な状態を作り出す、非常に重要な保安具です。試験においても、この器具の形状と名称を一致させることは必須の知識となります。

選択肢の識別プロセス

試験問題で示される各選択肢は、電気工事で用いられる特徴的な測定器や工具です。それぞれの役割を整理して、消去法でも回答できるようにしておきましょう。

  • イは、絶縁抵抗計(メガー)です。ダイヤル式の電圧切り替えスイッチと測定用のリード線がついているのが特徴です。
  • ロは、検電器です。先端の金属部を電路に当てて電圧の有無を確認するもので、多くの場合、表示部がついています。
  • ハは、放電棒です。絶縁性の長い棒の先に金属端子があり、接地用のクリップ付きコードが伸びているという、今回の正解となる形状です。
  • ニは、高圧用検電器(あるいは絶縁棒)の一部です。先端の形状から電路の充電を確認するためのものであり、放電棒とは構造が異なります。

現場で求められる安全の意識

この問題が問うているのは、単なる器具の名称暗記ではありません。実際の現場において、検電器で停電を確認した後に、さらに放電棒で残留電荷を確実に除去するという「二重の安全確認」の手順を理解しているかどうかが重要です。

高圧機器を扱う現場では、手順の省略が命に関わる重大な事故に直結します。どのような状況でどの器具を使うべきか、という判断基準は、第一種電気工事士として現場の安全管理を任されるための基礎体力と言えるでしょう。

参考リンク

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