2019年度 第一種電気工事士 筆記試験 問45 解説 電気機器の名称
⑤で示す図記号の機器は。
- イ.
- ロ.
- ハ. ✓ 正答
- ニ.
解説
図記号や写真から機器を特定する問題は、消去法を活用するのが最も確実です。提示された各選択肢の形状的特徴を整理し、他の機器と混同しないことがポイントとなります。
各機器の視覚的特徴と役割
この種の問題では、機器の「端子の数」や「可動部分の有無」、「刻印されている目盛り」に注目します。
イのリレー(制御用継電器)は、透明なケースに入っていることが多く、内部の接点やコイルが目視できるのが特徴です。制御回路において信号を中継したり、接点を増やしたりするために使用されます。
ロの電磁接触器(MC)は、非常に重要な機器です。主回路の開閉を行うため、三相電源の接続端子(L1, L2, L3)やモーター側への接続端子(T1, T2, T3)が並んでいます。また、この画像では下にサーマルリレー(過負荷継電器)が一体となって取り付けられており、これらはセットで扱われることが多いです。
ハの端子台は、制御盤内での配線を中継するための部品です。内部に可動部やコイルはなく、電気的に接続したい電線同士をネジで締め付けて固定するための「中継地点」として機能します。画像のように、ネジ端子が整然と並んでいる形状が特徴です。
ニのタイマーは、表面に大きな回転つまみ(ダイヤル)があるのが特徴です。一定時間が経過した後に接点を開閉させる動作を目的としているため、外見から時間を設定する目盛りが確認できます。
見極めのポイント
試験会場で迷わないためには、以下の視覚的な「タグ」を意識してください。
・透明ケースで中身が見える → リレー ・端子が大きく、モーターと繋がるような構造 → 電磁接触器 ・端子とネジだけがあり、駆動部が見当たらない → 端子台 ・前面に大きなダイヤルがある → タイマー
特に電磁接触器と端子台は、初心者が盤図面で混同しやすい箇所です。電磁接触器は「電気的な動作」を伴うため本体が大きく複雑な形状をしており、端子台は単なる「配線の乗り換え口」であるため、非常にシンプルでフラットな構造をしています。この「機能性(動くか、繋ぐだけか)」の違いを意識することで、写真を見た瞬間に判別できるようになります。
実務における位置付け
これらの機器は、工場の自動制御やビルの電気設備における「シーケンス制御」の基本単位です。第一種電気工事士の試験において、これらの機器を正しく特定できることは、単なる知識の確認にとどまりません。現場で制御盤の図面を読み解き、故障箇所の特定や更新作業を行うための第一歩となります。特に端子台は盤内の配線を整理するために不可欠であり、これの配置図を正しく解釈することは、配線ミスを防ぐ重要な能力となります。