第一種電気工事士試験 / 平成29年度 上期 筆記試験 / 問46
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平成29年度 上期 筆記試験 問46 解説 変流器の端子記号

⑥で示す機器の端子記号を表したもので,正しいものは。

選択肢図
  1. イ.
  2. ロ. ✓ 正答
  3. ハ.
  4. ニ.

解説

計器用変流器(CT)の端子記号は、一次側を大文字のKとL、二次側を小文字のkとlで表すという規則性を覚えれば確実に解けます。極性を合わせるために、一次側に電流が流入する側をK、二次側に電流が流出する側をkとする配置が正解です。

端子記号のルールの本質

計器用変流器は、大電流を流れる電路の電流を測定可能な小さな値に変成する機器です。この際、一次電流の向きと二次電流の向きに正しい極性関係を持たせなければ、電力計や継電器が正しく動作しません。

この関係を示すために、端子には以下のアルファベットが割り振られています。

・一次側:電源に近い側(電流の入り口)を K、負荷に近い側(電流の出口)を L とします。 ・二次側:一次側の K に対応する側を k、L に対応する側を l とします。

つまり、Kとk、Lとlがそれぞれ対応関係にあります。選択肢の中から、このペアが適切に配置されているものを選びます。具体的には、一次側の入力をKとすれば、同じ方向の磁束を打ち消すように働く二次側の出力端子がkとなります。

正解を導くためのチェックポイント

試験会場では、提示された図面の中のCT記号を見たら、以下の手順で確認を行ってください。

  1. 一次側の入出力が K と L になっているかを確認する。
  2. その K と L に対して、同じ側(例えばどちらも上側)に k と l が割り当てられているかを確認する。
  3. 今回の選択肢であれば、Kとkが同じ方向(図でいえば上側)に配置されているものが正しい関係性を示しています。

この知識は、単なる暗記ではなく、実際に現場で計器の結線を行う際の極性判定という実務能力に直結しています。もしCTの極性を逆に接続してしまうと、電力計が逆回転したり、方向性継電器が誤作動したりする重大な問題を引き起こす可能性があるため、非常に重要な基本知識です。

現場で役立つ計器用変流器の知識

第一種電気工事士の試験は、受電設備や高圧配線の知識を問うものが多く、CTの極性は保護継電器の回路でも頻繁に登場します。この記号のルールを理解しておくことは、試験対策のみならず、将来的に盤内の二次回路チェックを行う際にも、図面と現物を照らし合わせるための強力な指針となります。常に電流の入り口と出口のペアを意識する癖をつけておきましょう。

参考リンク

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