平成26年度 上期 学科試験 問45 解説 シーケンス結線図
⑤で示す部分の結線図で、正しいものは。
- イ.
- ロ.
- ハ. ✓ 正答
- ニ.
解説
結線図の読解において最も重要なのは、黒丸(接続点)がどの線とどの線を結んでいるかを一箇所ずつ丁寧に追うことです。本問の場合は、電源側(R, S, T)から負荷側(U, V, W)へ向かう3本の経路を、黒丸の位置に注目して順に確認すれば正解に辿り着けます。
結線図における黒丸の意味と読み取り方
電気図面において、線と線が交差している箇所に黒丸が描かれている場合、そこは「電線同士が電気的に接続されている(分岐している)」ことを示します。逆に、黒丸がない交差点は、電線同士が接触しておらず、単に図面上で重なっているだけであることを意味します。
結線図を読み解く際は、左から右(あるいは上から下)へと視線を走らせ、接続点(黒丸)を見つけたら、その黒丸がどの母線からどの枝線へとつながっているかを指差し確認するように追うのが確実です。
視覚的な追跡手順
今回の選択肢ハを例に確認してみましょう。
- R相から出る横線を見ると、一番下の位置で黒丸があり、U端子へ接続されています。
- S相から出る横線を見ると、中央の位置で黒丸があり、V端子へ接続されています。
- T相から出る横線を見ると、一番上の位置で黒丸があり、W端子へ接続されています。
他の選択肢と比較する際は、この「黒丸の配置パターン」が問いで指定された図と一致しているかを確認します。図面を丸ごと覚えようとするのではなく、R-U、S-V、T-Wというように、起点と終点の対応関係をペアで把握することがミスを防ぐコツです。
現場における図面の重要性とミス防止
この知識は、実際の現場で配線を行う際の施工図や、制御盤内のシーケンス図を確認する際に不可欠です。特にモーターの結線や計器用変成器の二次側配線などでは、相順が一つでも入れ替わると機器の逆転や計測不能といった重大なトラブルに直結します。
試験では図のわずかな違いを探すパズルに近い問題に見えますが、実際の電気工事においては「設計図通りに正しくつなぐ」という、安全を守るための最も基本的かつ重要なプロセスの訓練と言えます。黒丸ひとつを読み落とすことが、現場では誤結線という事故につながるという意識を持つことが、合格への確実なステップとなります。