平成25年度 筆記試験 問45 解説 配線器具の識別
⑤で示す図記号の機器は。
- イ.
- ロ. ✓ 正答
- ハ.
- ニ.
解説
図記号や写真から対象機器を特定するには、その機器の「操作性(動くか)」と「視認性(光るか)」に着目します。選択肢ロは、形状が平坦なボタン状であり、操作部と周囲の固定リングの構造から「押しボタンスイッチ」であると判断します。
機器の形状と役割の識別
この種の問題では、配線図や機器配置図で使われる制御機器の外観を正確に結びつける力が問われます。それぞれの選択肢が持つ特徴を整理しましょう。
・イ:先端が半球状に膨らんでおり、光を拡散させるためのレンズ構造になっています。これは「表示灯」です。 ・ロ:平坦なボタン形状で、押し込むことで内部の接点を開閉する構造をしています。これが「押しボタンスイッチ」です。 ・ハ:ロよりもボタン面が大きく、押し込みやすい形状をしています。これも一種の押しボタンスイッチ(またはキノコ形押しボタンスイッチ)です。 ・ニ:筐体の中に電磁石と叩くための機構が内蔵されており、音を鳴らすための装置です。これは「ベル(またはブザー)」です。
制御盤製作における実務的な視点
第一種電気工事士試験でこれらの機器を問う意図は、単なる知識の暗記ではなく、実際の現場で制御回路を構築する際の「部品選定」能力を養うことにあります。
制御盤の扉面には、運転状況を表示する「表示灯」、作業員が操作を行う「押しボタンスイッチ」、異常や完了を知らせる「ベル」や「ブザー」が配置されます。施工管理を行う際、図面に書かれた図記号がどの部品を指しているのか、またその部品がどのような役割で回路に組み込まれているかを理解していなければ、誤配線や機能不全を招く恐れがあります。
特に押しボタンスイッチは、回路の種類に応じて「常時開(a接点)」や「常時閉(b接点)」を使い分ける必要があります。外観から即座にこれらがスイッチ類であると判断できることは、現場作業における第一歩といえるでしょう。