平成25年度 筆記試験 問44 解説 電磁接触器の結線
④で示す部分の結線図は。
- イ.
- ロ.
- ハ.
- ニ. ✓ 正答
解説
この問題は、回路図に描かれた接点の記号と配置から、その接点がどのような役割(並列接続か直列接続か)を果たしているかを読み取ることで解くことができます。
接点の接続形態から回路の意図を読み解く
配線図記号において、電磁接触器(MC)の接点が並列に接続されているのか、あるいは直列に接続されているのかを確認します。
イの図は、2つの接点(MC-1とMC-2)が並列に配置されています。これはどちらか一方が閉じれば回路が導通する「OR回路」的な構成です。 ロの図もイと同様に並列接続ですが、図の描き方の慣習や、元の回路図(ここでは全体像が提示されていませんが)における目的(例えば正逆転回路における主回路の構成など)に従って、設計意図に合致する図を選択する必要があります。 ハの図は、2つの接点が直列に接続されています。これは両方が閉じなければ導通しない「AND回路」的な構成です。 ニの図は、単一の接点のみが描かれています。
今回の問題における④の部分が、どのような制御要素を含んでいるか(例:インターロックの補助接点なのか、主回路の切り替えなのか)を回路全体の流れから判断します。特に正逆転回路では、電磁接触器の主接点がそれぞれ正転用、逆転用として配置されるため、それらの結線関係を正確に読み取ることが正解への鍵となります。
回路図記号と制御の論理
電気工事士試験で問われるシーケンス図において、接点の結線は以下の論理を反映しています。
- 並列接続: 一方の接点が動作すれば負荷が駆動する構成。バックアップや二重操作などによく用いられます。
- 直列接続: 安全のためのインターロックや、複数の条件が揃わないと動作させない制御で用いられます。
この問題は、現場における制御盤の組み立てや、保守点検の際に行う配線チェックの能力を試すものです。図面通りに結線されているかを確認する能力は、誤配線を防ぎ、モータの焼損や機器の故障を防ぐための実務上の重要スキルです。
現場で求められる読解力
試験問題としての回路図は、実務現場で目にするより簡略化されていますが、本質は同じです。実際の現場では、MCの主接点同士が物理的にどのように連結されているか(渡り配線など)、あるいは補助接点を通じたインターロック回路がどう構築されているかを、この図面のような抽象的な記号から立体的に理解する必要があります。
設計者が意図した通りのシーケンスを読み解くことは、トラブルシューティングの第一歩となります。「なぜこのMCが並列なのか」「なぜここは直列なのか」を意識しながら学習を進めることで、試験対策だけでなく、将来の現場作業における判断力も大きく向上します。