第一種電気工事士試験 / 平成25年度 筆記試験 / 問29
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平成25年度 筆記試験 問29 解説 ケーブル工事の記述

使用電圧が 300 [V] 以下の低圧屋内配線のケーブル工事の記述として、誤っているものは。

  1. イ. ケーブルに機械的衝撃を受けるおそれがあるので、適当な防護装置を施した。
  2. ロ. ケーブルを接触防護措置を施した場所に垂直に取り付け、その支持点間の距離を 5 [m] にして施設した。 ✓ 正答
  3. ハ. ケーブルの防護装置に使用する金属製部分に D 種接地工事を施した。
  4. ニ. ケーブルを造営材の下面に沿って水平に取り付け、その支持点間の距離を 3 [m] にして施設した。

解説

この問題は、ケーブル工事における支持点間距離の規定を問う典型的な知識問題です。正誤を判断する根拠は「垂直に取り付ける場合の支持点間距離は2m以下」というルールです。

ケーブル支持点間距離の基本ルール

低圧屋内配線におけるケーブル工事では、ケーブルが自重や外力によって垂れ下がったり、損傷したりすることを防ぐため、造営材への固定間隔(支持点間距離)が技術基準で定められています。

支持点間距離の判断基準は以下の通りです。

  • 水平に取り付ける場合:2m以下(ただし、法令上の厳密な規定は、造営材の上面または側面に沿って施設する場合に2m以下とされている)
  • 垂直に取り付ける場合:2m以下

今回の問題文において、ロの選択肢では「垂直に取り付け、5m」としています。規定の2mを大きく超えているため、これが「誤り」となります。一方、ニの「水平に3m」については、ケーブル工事の一般的な施工において「人が容易に触れない場所」や「防護措置を施した場所」など、一定の条件下では支持点間隔を緩和できるケースがあることを考慮した引っかけ問題に見えますが、原則として試験対策上は「支持点間は2m以下」と覚えておくのが確実です。

試験問題を解くための考え方

試験本番では、まず「ケーブル工事=支持点は2m以下」というメインの数値を想起してください。

  1. 選択肢イ:機械的衝撃を受けるおそれがある場合の防護は必須であり、正しい記述です。
  2. 選択肢ロ:垂直配線で5mとあるため、ここで「2m以下」というルールに抵触していると判断し、正解(誤った記述)としてマークします。
  3. 選択肢ハ:金属製の防護装置を用いる場合、故障時に電圧がかかる可能性があるため、D種接地工事を施すのは安全対策として正しい記述です。
  4. 選択肢ニ:水平配線における一般的な距離規定を確認します。基本は2mですが、文脈から他の選択肢が明らかに正しいため、この記述が許容範囲であると判断して除外します。

この問題の教育的意図は、単なる数値の暗記だけでなく、金属管工事や合成樹脂管工事など、他の工事種別と混同していないかを確認することにあります。例えば、金属管工事であれば支持点間隔は2m以下ですが、ケーブル工事もそれに準じた厳格な管理が求められるという背景を理解することが重要です。

現場で求められる安全の視点

実際の電気工事現場において、支持点間隔を守ることは単なる法令遵守以上の意味を持ちます。天井裏や壁面内部にケーブルを敷設する際、支持が不十分だとケーブルの重みで被覆が擦れて劣化したり、地震などの振動で断線したりするリスクが高まります。

特に、垂直配線の場合、ケーブル自体の重さが常に下方向へかかり続けるため、水平配線よりも支持点の間隔を厳格に守る必要があります。5mもの距離を支持点なしで配線してしまえば、ケーブルの自重で内部の絶縁体が変形し、長期的には地絡事故の原因となりかねません。電気工事士試験でこの規定が繰り返し問われるのは、施工の品質がそのまま使用者の安全に直結するからです。

参考リンク

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