第一種電気工事士試験 / 平成24年度 筆記試験 / 問48
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平成24年度 筆記試験 問48 解説 保護装置の目的

⑧で示す機器の目的は。

  1. イ. 変圧器の過負荷を検出して警報する。
  2. ロ. 高圧電路の地絡電流を検出して警報する。
  3. ハ. 欠相を検出して警報する。
  4. ニ. 低圧電路の地絡電流を検出して警報する。 ✓ 正答

解説

図記号⑧が示す機器の目的を判断するには、その機器が配線図のどこに配置されているか、そしてどのような役割を持つ「保護装置」であるかを見極めることが重要です。多くの場合、高圧受電設備において電流や地絡事故を検知し、遮断器(CB)を動作させるための継電器類が問われます。

機器の役割を識別するポイント

高圧受電設備において、継電器は特定の異常を検出し、その信号を遮断器へ送る「脳」の役割を果たします。図記号の配置箇所を確認し、以下の代表的な継電器の役割と照らし合わせます。

  • 過電流継電器(OCR):短絡や過負荷を検出する。
  • 地絡継電器(GR):地絡事故を検出する。
  • 欠相継電器:三相回路のうち一相が断線した状態を検出する。
  • 電圧継電器(UVR):電圧の低下や不足を検出する。

問題文で問われている⑧が「地絡継電器(GR)」や「過電流継電器(OCR)」のいずれを示しているか、図面内のシンボルマーク(四角い箱に記された文字の組み合わせ)から読み取ります。例えば、GRと書かれていれば「地絡事故の検出」、OCRであれば「過電流の検出」が目的となります。

遮断器と継電器の連動プロセス

保護機器は単独で動作するのではなく、センサー(変流器CTや零相変流器ZCT)からの入力を受けて動作します。

  1. 事故発生:短絡や地絡が発生し、異常な大電流が流れる。
  2. 検出:CTやZCTが異常電流を感知し、二次側の微小電流を継電器へ送る。
  3. 判断:継電器があらかじめ設定した基準値を超えたことを判定する。
  4. 指令:継電器の接点が閉じ、遮断器のトリップコイルに電圧を印加する。
  5. 遮断:遮断器が動作して回路を切り離し、事故を拡大させない。

この一連の動作において、⑧で示される機器は「いつ、どのような事象が発生したときに、遮断器へ指令を出すべきか」を決定する重要な判断ユニットです。

現場における保護協調の重要性

試験では特定の機器の目的を問う形式ですが、実務においては「保護協調」という概念が極めて重要です。上流の遮断器と下流の遮断器が同時に動作してしまうと、停電範囲が広がりすぎてしまいます。そのため、各継電器には動作時間や電流値の設定を細かく調整する役割があります。

試験に出題される機器の名称とその役割をセットで記憶することは、単なる暗記ではなく、受電設備全体が事故時にどう振る舞うべきかという設計思想を理解することに繋がります。この理解があれば、図面上の配置から「なぜここにこの機器があるのか」という意図が自然と読み解けるようになります。

参考リンク

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