第一種電気工事士試験 / 平成22年度 筆記試験 / 問25
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平成22年度 筆記試験 問25 解説 接地極の規格

地中に埋設又は打ち込みをする接地極として、不適切なものは。

  1. イ. 縦900〔mm〕×横900〔mm〕×厚さ2.6〔mm〕のアルミ板 ✓ 正答
  2. ロ. 縦900〔mm〕×横900〔mm〕×厚さ1.6〔mm〕の銅板
  3. ハ. 直径14〔mm〕長さ1.5〔m〕の銅溶覆鋼棒
  4. ニ. 内径36〔mm〕長さ1.5〔m〕の厚鋼電線管

解説

接地極の材料には電気設備技術基準の解釈によって厳格な規定があり、腐食しにくい素材であるかどうかが選定のポイントになります。アルミは土壌中での腐食が著しいため、接地極として用いることは認められていません。

接地極に求められる材料の規定

電気設備技術基準の解釈第17条では、接地極として使用できる材料と寸法が細かく定められています。試験対策として押さえておくべき代表的なものは以下の通りです。

・銅板:厚さ1.4mm以上、面積0.2平方メートル以上 ・銅溶覆鋼棒:直径8mm以上、長さ0.9m以上 ・厚鋼電線管:呼び径14以上、長さ0.9m以上

選択肢を確認すると、ロの銅板は厚さ1.6mmで規定(1.4mm以上)をクリアしており、ハの銅溶覆鋼棒も直径14mm・長さ1.5mで基準を満たしています。ニの厚鋼電線管も内径36mm(呼び径36)かつ長さ1.5mと規定以上です。これに対し、イのアルミ板は材質そのものが地中埋設用として不適切であるため、誤りとなります。

腐食という観点からの判断

なぜアルミが不適切とされるのか、その理由は電気化学的な特性にあります。土壌の中には水分や塩分が含まれており、金属が埋設されると電解質の役割を果たします。異なる金属や環境下では腐食が進行しますが、アルミは他の金属(銅など)に比べて土壌中での耐食性が極めて低く、接地抵抗値が時間とともに増大して、保安接地としての機能を果たせなくなるリスクが高いのです。

試験では「金属の性質」と「寸法規定」の両方を問う問題が頻出します。単に数値だけを暗記するのではなく、なぜ銅が選ばれるのかという背景を知ることで、初見の問題にも対応できるようになります。

接地極の選定が現場で持つ意味

接地工事は、漏電時に過電流を大地に逃がし、感電を防ぐという極めて重要な安全対策です。もし適切な材質を選ばなかった場合、数年後に接地極が腐食して消失したり、抵抗値が極端に高くなったりすることで、いざという時に保護装置が動作しないという大事故につながる可能性があります。

第一種電気工事士が現場で設計や監理を行う際は、コストだけでなく、設置場所の土壌環境(pH値や水分量)を考慮した材料選定が求められます。この問題は、法令順守だけでなく、電気技術者としての安全に対する責任感を問うものといえます。

参考リンク

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