第一種電気工事士試験 / 平成21年度 筆記試験 / 問13
certification-simodake-work

平成21年度 筆記試験 問13 解説 ラピッドスタート形蛍光灯

ラピッドスタート形蛍光灯に関する記述と して、正しいものは。

  1. イ. 安定器は不要である。
  2. ロ. グロー放電管(グロースタータ)が必要である。
  3. ハ. 即時(約1秒)点灯が可能である。 ✓ 正答
  4. ニ. Hf(高周波点灯専用形)蛍光灯よりも高効率である。

解説

この問題は、蛍光灯の点灯方式ごとの特徴を整理しているかどうかが鍵です。ラピッドスタート形は「予熱」と「即時点灯」というキーワードをセットで覚えるのが最短の攻略法です。

ラピッドスタート形蛍光灯の仕組み

ラピッドスタート形蛍光灯は、安定器の中にフィラメントを加熱する予熱回路を内蔵しています。スイッチを入れると同時にフィラメントが予熱され、その直後に管内に電圧を印加して放電を開始させます。

この仕組みにより、グロースタータ(点灯管)のような外部部品を必要とせず、電源投入から約1秒以内という短時間でスムーズに点灯させることができます。

各選択肢の判定ロジック

試験会場で迷わないよう、選択肢のどこに注目すべきかを整理します。

イ. 安定器は不要である 誤りです。放電灯は安定器がないと電流が流れすぎて壊れてしまいます。どのような蛍光灯であっても、必ず安定器が必要です。

ロ. グロー放電管(グロースタータ)が必要である 誤りです。これはグロースタータ形蛍光灯の特徴です。ラピッドスタート形は「スタータなしで予熱ができる」点が大きな特徴です。

ハ. 即時(約1秒)点灯が可能である 正解です。ラピッド(Rapid=急速な)の名前の通り、スタータ形のような点滅を繰り返すことなく、速やかに点灯するのが特徴です。

ニ. Hf(高周波点灯専用形)蛍光灯よりも高効率である 誤りです。Hf形はインバータ回路を用いて高い周波数で点灯させるため、従来のラピッドスタート形よりもエネルギー変換効率が非常に高いです。省エネ性能の比較ではHf形が優位であると押さえておきましょう。

現場で求められる知識の背景

この問題は、単なる知識の暗記だけでなく、照明設備の「更新」や「選定」という実務的な視点を問うています。

たとえば、ビルや店舗の改修工事において、既存の器具からLEDへ交換する際、その器具がどの点灯方式を採用しているかを見極める必要があります。もしラピッドスタート形とHf形を取り違えて安定器や管球を選定すれば、点灯不良や異常発熱を招くリスクがあります。

試験では「どの方式がどのような特性を持っているか」という比較がよく出題されます。

  • スタータ形:構造が簡単だが点灯まで時間がかかる
  • ラピッドスタート形:速い点灯と安定した動作
  • Hf形:最高効率で高性能

このように、進化の系譜を理解しておくと、複数の選択肢が並んだ際も消去法で確実に正解を導き出すことができます。

参考リンク

学習の記録にははてなブックマーク!

気づいたこと・覚えたことをコメントにメモしよう