第四級アマチュア無線技士 / 第四級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(工学 No.3) / 各問題解説 / 問18
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第四級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(工学 No.3) 問18 解説 スケルチ回路

FM(F3E)受信機のスケルチ回路についての記述で、正しいものはどれか。

  1. 1. 受信電波が無いときに出る大きな雑音を消す回路 ✓ 正答
  2. 2. 受信電波の振幅を一定にして、振幅の変化を取り除く回路
  3. 3. 受信電波の周波数成分を振幅の変化に変換し、信号を取り出す回路
  4. 4. 受信電波の近接周波数による混信を除去する回路

解説

スケルチ(Squelch)という言葉を聞いたら、すぐに「ザーというノイズを消す機能」と連想することが正解への最短ルートです。選択肢1の「受信電波が無いときの雑音を消す」という表現を見つけたら、他の選択肢に迷わず選んでください。

スケルチ回路の役割

FM受信機は、信号が入力されていない待機状態でも、内部で発生する雑音や周囲の電波による「ザー」という不快な音をスピーカーから常に出し続けてしまいます。これでは、相手からの呼び出しを待っている間、ずっとノイズを聞かされて非常に疲れてしまいます。

そこで、受信機にあらかじめ「ある一定以上の強さの電波が入ってきたときだけスピーカーを鳴らす」という扉を設けるのがスケルチ回路です。電波が来れば扉が開き、電波がなくなれば扉が閉じて静かになります。この機能があるおかげで、無線機を机の上に置いておく際にも快適な静寂を保つことができます。

なぜ他の選択肢は誤りなのか

試験で迷わないためには、それぞれの選択肢が別の用語を説明していることを理解しておくのが有効です。

選択肢2の「振幅を一定にする」機能は、リミッタ回路のことです。FM受信において重要となる、ノイズの影響を減らすための大切な処理です。 選択肢3の「周波数の変化を振幅(電圧)の変化に変換する」機能は、検波回路やディスクリミネータと呼ばれるものです。FM信号から元の音声を取り出すための心臓部です。 選択肢4の「近接周波数による混信を除去する」機能は、フィルタ回路などの働きです。選択度を高くすることで、隣のチャンネルの電波の影響を受けにくくします。

このように、受信機はいくつかの回路がバケツリレーのように連携して働いています。スケルチは「音を出すか出さないか」を判断する、いわば門番のような役割を担っていると考えると整理しやすいでしょう。

実践的な活用シーン

アマチュア無線の運用において、スケルチの調整は非常に重要です。スケルチの感度(しきい値)を上げすぎると、遠くの弱い信号までノイズと判断してカットしてしまいます。逆に下げすぎると、常にノイズが混じって聞き取りづらくなります。

実際の運用では、ノイズが聞こえないギリギリのところまでスケルチノブを回して調整するのが基本です。この問題は、単に知識として覚えるだけでなく、無線機を操作する際の「快適な待ち受け環境を作るための設定項目」として理解しておくことが大切です。試験合格後に自分の無線機を手にした際、必ず最初に触れることになる機能の一つです。

参考リンク

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