第四級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(工学 No.3) 問14 解説 検波回路
変調された信号の中から、音声信号を取り出す回路は、次のうちどれか。
- 1. 検波回路 ✓ 正答
- 2. 増幅回路
- 3. 変調回路
- 4. 発振回路
解説
変調された信号から元の音声信号を取り出すという言葉を見たら、迷わず「検波(けんは)」を選びます。この問題は、無線通信の基本的な流れを理解しているかを問う典型的な基礎知識問題です。
送信と受信の対比で覚える
無線通信は、電気信号を電波に乗せて送り、それを再び電気信号に戻すというプロセスを繰り返しています。このとき、回路の役割を対比させて覚えると効率的です。
送信側で行われるのが「変調(へんちょう)」です。これは、音声などの低い周波数の信号を、遠くまで飛ぶ高い周波数の電波(搬送波)に混ぜ合わせる作業です。逆に、受信側で電波から音声成分だけを抜き出す作業が「検波」です。
つまり、送信のプロセスを逆回しにするのが受信側の役割だと考えれば、選択肢の役割は自然と見えてきます。
各選択肢の役割を整理する
選択肢に出てくる用語は、無線機を構成する最も基本的なブロックです。それぞれの役割を整理しておきましょう。
- 検波回路:変調された高周波信号から、音声などの元の信号を取り出す回路。
- 増幅回路:弱い信号を、扱いやすい強さまで大きくする回路。
- 変調回路:音声信号を、電波に乗せるために高周波信号と合成する回路。
- 発振回路:無線通信に必要な一定の周波数の高周波信号を作り出す回路。
試験では「取り出す」というキーワードがあれば検波、「乗せる」や「合成する」というキーワードがあれば変調と結びつけるのが鉄則です。
なぜこの知識が重要なのか
この問題は、無線機がどのような信号の流れで動いているかという全体像を理解させることを目的としています。実際の無線機では、アンテナで受信したごく微弱な電波を増幅し、検波によって音声を取り出し、それをスピーカーを鳴らせるレベルまでさらに増幅するという手順を踏みます。
無線従事者として、故障の原因箇所を特定したり、無線機のブロック図を読んだりするためには、各回路が信号に対してどのような処理を行うのか、その入り口と出口の関係を理解しておくことが必須のスキルとなります。この基礎を飛ばして応用を学ぶことはできないため、確実に得点源にしましょう。