第四級アマチュア無線技士 / 第四級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(工学 No.1) / 各問題解説 / 問20
certification-simodake-work

第四級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(工学 No.1) 問20 解説 混信障害の現象

AM ラジオ受信機に、希望波と異なる周波数の強力 な妨害波が加わると、希望波が妨害波の変調信号に よって変調され、BCI を起こすことがある。この現象 を何変調と呼んでいるか。

  1. 1. 過変調
  2. 2. 平衡変調
  3. 3. 混変調 ✓ 正答
  4. 4. 位相変調

解説

この問題は、キーワードの組み合わせで即答できる知識問題です。「強力な妨害波」によって「希望波が変調される」現象を指す用語を選べば正解にたどり着けます。

混変調という現象のメカニズム

混変調(Cross Modulation)とは、本来受信したい信号(希望波)とは異なる周波数の強い信号が受信機に入り込み、その信号の持っている情報(変調成分)が希望波に乗り移ってしまう現象です。

受信機の入力回路や増幅器に余裕がない場合、非常に強い妨害波が加わると、回路の非直線性が原因で希望波と妨害波が混合されます。その結果、希望波の振幅が妨害波の変調信号によって変動してしまい、受信した音声に別の放送の音が重なって聞こえるというBCI(放送混信)の原因になります。

選択肢の判断プロセス

この問題は、用語の定義を正しく理解しているかを問うています。

  1. 過変調:変調度が100%を超えてしまい、信号が歪む現象です。混変調とは無関係です。
  2. 平衡変調:搬送波を抑制してサイドバンドのみを取り出す変調方式のことです。通信の仕組みの一種であり、妨害現象ではありません。
  3. 混変調:問題文の定義そのものです。
  4. 位相変調:搬送波の位相を変化させて情報を送る変調方式です。これも通信方式の名前です。

問題文にある「希望波が妨害波の変調信号によって変調される」という箇所が、混変調(クロスモジュレーション)の決定的な定義となります。

なぜこの知識が重要なのか

アマチュア無線の運用において、混変調は「受信環境の悪化」を招く非常に厄介なトラブルです。例えば、近隣の強力な放送局の電波が自分の受信機に過大入力されると、本来聴きたい遠方の弱い信号が、放送局の音声で塗りつぶされてしまうことがあります。

この知識を理解しておくことは、単に試験に合格するためだけでなく、現場で自分の無線機がうまく動作しない際に、「これは故障なのか、それとも外部の強力な電波による混変調なのか」という原因切り分けを行うための基礎教養となります。もし混変調が疑われる場合は、アンテナの調整やフィルターの挿入といった対策が有効であると判断できるようになります。

参考リンク

学習の記録にははてなブックマーク!

気づいたこと・覚えたことをコメントにメモしよう