第三級アマチュア無線技士 / 第三級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(法規 No.3) / 各問題解説 / 問11
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第三級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(法規 No.3) 問11 解説 混信防止の聴取

無線局が相手局を呼び出そうとするときは、遭難通信等を行う場合を除き、一定の周波数によって聴守し、他の通信に混信を与えないことを確かめなければならないが、この場合において聴守しなければならない周波数は、次のどれか。

  1. 1. 自局の発射しようとする電波の周波数その他必要と認める周波数 ✓ 正答
  2. 2. 自局に指定されているすべての周波数
  3. 3. 他の既に行われている通信に使用されている周波数であって、最も感度の良いもの
  4. 4. 自局の付近にある無線局において使用する電波の周波数

解説

この問題は、無線局運用規則に定められた「呼び出し前の聴守義務」に関する知識を問うものです。正解を選ぶための判断根拠は「自分が電波を出そうとしているその周波数が、現在空いているかを確認する」というごく当たり前のルールにあります。したがって、自分がこれから使う周波数を聴守対象に含める選択肢を選べば正解となります。

混信を与えないための基本ルール

無線通信において、自分以外の誰かがすでに通信を行っている周波数で新しい電波を発射すれば、当然ながら相手の通信を妨害(混信)してしまいます。これを避けるために、電波を出す前には必ずその周波数を聴守(モニター)しなければなりません。

法規上のルールとして、無線局は相手を呼び出す際、あらかじめ「自局が発射しようとしている周波数」を聴守し、他の通信に迷惑をかけないことを確認する義務があります。また、必要に応じて周囲の状況を確認するために、それ以外の関連する周波数を聴守することもあります。これが選択肢1にある「自局の発射しようとする電波の周波数その他必要と認める周波数」という規定の背景です。

選択肢を吟味する思考プロセス

試験でこの問題に出会ったときは、以下のロジックで選択肢を検討してください。

まず、目的は「これから自分が送信する電波が、既存の通信を邪魔しないか確認すること」です。であれば、もっとも重要なのは「これから自分が使う周波数」が使われているかどうかをチェックすることです。

選択肢2の「すべての周波数」を聴守するのは非現実的です。アマチュア無線局には複数の周波数帯が割り当てられていますが、それをすべて同時に聴守することはできません。 選択肢3の「最も感度の良いもの」というのは、単に相手局の信号強度を指しているだけで、自分がこれから送信しようとする周波数とは無関係である可能性があります。 選択肢4の「付近にある無線局において使用する電波」も、範囲が曖昧であり、無線局運用規則の目的である「混信の防止」という観点からは優先度が低くなります。

したがって、自分の送信周波数を最優先で確認するという内容を含む選択肢1が、唯一の正解となります。

実践における運用の重要性

この知識は、アマチュア無線家として実際の交信を行う際に不可欠な作法です。無線機には「モニター機能」や「送信禁止周波数設定」などの便利な機能もありますが、基本的な運用ルールは「自分の耳で聞く(聴守する)」ことです。

例えば、特定の周波数でCQ(誰か応答してくださいという呼び出し)を出そうとするとき、いきなり送信ボタンを押すのではなく、まずその周波数を数秒間受信し、話し声やモールス信号が聞こえてこないか確認する「空きチャンネルの確認」を行います。この過程を省略すると、意図せず他人の交信を妨害してしまい、トラブルの原因となります。

この問題の教育的意図は、単に法律の条文を暗記させることではなく、無線通信が「同じ周波数を共有する公共の空間」で行われていることを理解し、マナーとルールを守る意識を養うことにあります。

参考リンク

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