第三級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(法規 No.3) 問10 解説 モールス通信の送受信
アマチュア局は、モールス無線通信において、長時間継続して通報を送信するときは、何分ごとを標準として適当に「DE」及び自局の呼出符号を送信しなければならない。正しいものを次のうちから選べ。
- 1. 5分
- 2. 10分 ✓ 正答
- 3. 15分
- 4. 20分
解説
モールス符号(CW)による通信では、送信時間が10分を経過するごとに自局の呼出符号(コールサイン)を送信することが定められています。この問題は、無線局運用規則に基づくルールを暗記しているかを問うものです。数字の「10」を記憶のフックにして選択肢を選びます。
無線局運用規則におけるルールの趣旨
アマチュア無線においてモールス通信を行う際、長いメッセージを送り続けると、途中から受信し始めた局は「今送信しているのは誰だろうか?」と分からなくなってしまいます。また、通信の混信状態を確認したり、運用マナーを維持したりするためにも、定期的に身元を明らかにすることが求められます。
このルールは、単なる事務的な手続きではなく、誰が電波を出しているかを明確にすることで、電波環境の秩序を保つためのものです。10分という区切りは、通信の効率を損なわずに、かつ受信側の局が定期的に運用者を確認できる現実的な時間設定として定められています。
試験対策としての覚え方
この問題は、無線従事者の試験において「時間に関する規定」として頻出する項目の一つです。
- モールス通信での呼出符号の送信間隔:10分
- 無線電話(音声)での呼出符号の送出:原則として通話の開始時及び終了時、または適宜(長時間の交信では10分ごとが推奨される)
このように、10分という数字はアマチュア無線の運用において「一区切り」の目安として広く使われています。過去問演習では、「モールス=10分」とセットで単語帳のように記憶に定着させるとスムーズです。
実際の運用場面での重要性
実際の運用では、CQ(不特定多数への呼びかけ)を出して交信が成立した後、技術的な話題やコンテストなどで連続送信を行う場面でこのルールが意識されます。
例えば、相手局に対して詳細な技術解説を行っている最中など、送信時間が長引くことが予想される場合は、10分が経過したタイミングで一度送信を切り、「DE(デ・ド・エ)+自分のコールサイン」を送ります。これは相手局に対する「現在も自分が送信を続けている」という意思表示にもなり、受信側も安心して聞き続けることができます。
法律を守ることはもちろんですが、こうした運用上のエチケットを守ることで、よりスムーズで洗練されたアマチュア無線ライフを楽しむことができます。