第三級アマチュア無線技士 / 第三級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(法規 No.2) / 各問題解説 / 問12
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第三級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(法規 No.2) 問12 解説 無線通信規則

次の記述は、局の識別に関する無線通信規則の規定である。 [ ] 内に入れるべき字句を下の番号から選べ。 虚偽の又は [ ] 識別表示を使用する伝送は、すべて禁止す る。

  1. 1. 適当でない
  2. 2. いかがわしい
  3. 3. まぎらわしい ✓ 正答
  4. 4. 割り当てられていない

解説

この問題は、無線通信におけるルール(電波法および無線通信規則)の基本概念を問うものです。無線局には必ず世界共通、あるいは国内で一意に識別できる呼び出し符号(コールサイン)が割り当てられていますが、これを正確に運用することが通信の秩序を守る大前提となります。「虚偽」や「まぎらわしい」表示による通信は、無線通信全体の信頼性を損なうため厳格に禁止されています。

識別表示の重要性

無線通信は、相手局や通信の目的を正しく特定して初めて成り立ちます。電波は自分以外の局にも届く可能性があるため、今誰が送信しているのか、どの局宛の通信なのかを明確にする必要があります。これが「局の識別」です。

もし、勝手な識別表示や、既存の局と混同するような符号を使って送信してしまうと、以下のような問題が発生します。

  • 通信の混信や妨害の原因になる
  • 誰が発信したのか追跡できなくなり、違法行為の温床になる
  • 緊急通信の妨げになる

そのため、無線通信規則では、他者を欺いたり、あるいは誤認させたりするような、虚偽や「まぎらわしい」識別表示の使用を厳しく禁止しているのです。

消去法による判断プロセス

この問題は、文章の文脈からもっとも適した語句を選ぶことで解決します。

  1. 「虚偽の」という言葉が前段にあるため、これと同列、あるいは似たニュアンスを持つ禁止事項を探します。
  2. 選択肢を見ると、「適当でない」「いかがわしい」「まぎらわしい」「割り当てられていない」と並んでいます。
  3. 無線通信の規定において、他局や受信者を混乱させる行為を指す法的な用語として定着しているのは「まぎらわしい(混同を招くおそれがある)」という表現です。「いかがわしい」は主観的であり、「適当でない」は範囲が広すぎます。「割り当てられていない」も禁止事項ではありますが、この文脈では、すでに存在する識別表示と混同させるような「まぎらわしい」という表現が、より適切かつ一般的です。

無線従事者としての責任

この規定は単なる暗記項目ではなく、アマチュア無線家が実際に免許を取得して運用を開始した際に、自らの身を守るためのルールでもあります。

たとえば、コンテストや海外との交信(DX)の際、もし自分が正しいコールサインを名乗らなかったり、他局を装うような発言をしたりすれば、たちまち電波法違反に問われます。無線局の免許は、総務大臣から「この識別表示を使う権利」を付与された証です。この権利を正しく行使し、第三者に誤解を与えない運用を心がけることが、アマチュア無線家の最も基本的なマナーであり、法的義務となります。

参考リンク

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