第三級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(法規 No.1) 問6 解説 無線従事者の処分
無線従事者が電波法に基づく命令の規定に違反したとき、総務大臣から受けることがある処分は、次のどれか。
- 1. 1年間の無線局の運用停止
- 2. 無線従事者の免許の取消し ✓ 正答
- 3. 6箇月間の業務の従事停止
- 4. 3箇月間の無線設備の操作範囲の制限
解説
無線従事者の処分に関する問題は、電波法に定められた行政罰の重さを理解しているかを問うものです。この問題では、選択肢の中で「免許の取消し」が電波法上の正しい処分内容として規定されている点に着目します。
行政処分の根拠と対象
電波法第79条では、無線従事者が電波法または電波法に基づく命令に違反した際、総務大臣が下せる処分の内容を定めています。具体的には、免許の取消し、または期間を定めた業務の従事停止のいずれかです。
この問題で正解となる「免許の取消し」は、無線従事者としての資格を剥奪する非常に重い処分です。一方で、選択肢3にある「6箇月間の業務の従事停止」は、一見それらしく見えますが、法律上の期間設定や内容の整合性において、この問題の正解としては「免許の取消し」が適切とされています。
思考プロセス:違反行為と処分のレベル
この問題を解く際の思考ステップは以下の通りです。
- 対象を確認する:無線局の運用者ではなく、資格を持っている「無線従事者」個人に対する処分かを確認します。
- 処分の種類を照合する:電波法における従事者への処分には「免許の取消し」と「業務の従事停止」があることを想起します。
- 選択肢を比較する:選択肢1(無線局の運用停止)は免許人に対する処分であり、選択肢4(操作範囲の制限)は電波法に規定された処分名ではありません。残る2か3のうち、法規定として明確に存在し、かつ設問の要件を満たすものを選びます。
試験対策としては、業務の従事停止期間についても法令を確認しておくことが重要ですが、まずは「免許の取消し」というキーワードが電波法79条と結びついていることを最優先に覚えましょう。
なぜこの知識が重要なのか
アマチュア無線家として活動する場合、自分自身が電波法というルールの下で運用を行う「従事者」であることを忘れてはなりません。無線局の免許は国家から与えられた特権であり、ルール違反を繰り返せば、その資格そのものが剥奪される可能性があるという事実は、プロ・アマ問わず無線に関わる者が遵守すべき基本姿勢を示しています。
この設問の教育的意図は、単なる暗記以上に、アマチュア無線従事者として「資格を維持し続けることの責任の重さ」を自覚させることにあります。違反をしないことはもちろん、万が一の際にどのような法的な責任を問われるのかを知っておくことは、安全で健全な無線運用を続けるための防波堤となります。