第三級海上特殊無線技士 / 第二級海上特殊無線技士 試験問題例題 / 各問題解説 / 問2
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第二級海上特殊無線技士 試験問題例題 問2 解説 レーダーの電源電圧

船舶に設置する無線航行のためのレーダー(総務大 臣が別に告示するものを除く。)は、電源電圧が定格 電圧の(±)何パーセント以内において変動した場合 においても安定に動作するものでなければならない か。次のうちから選べ。

  1. 1 10パーセント ✓ 正答
  2. 2 20パーセント
  3. 3 2パーセント
  4. 4 5パーセント

解説

この問題は、無線設備の技術基準に関する「記憶」の問いです。船舶用レーダーが船内の不安定な電源環境下でも確実に動作するための基準値(±10パーセント)を覚えているかどうかが問われています。

船舶用無線設備の動作安定性

船舶は発電機によって電力を供給していますが、エンジンの回転数変動や負荷の急変によって、電源電圧は常に一定ではありません。無線航行のためのレーダーは衝突防止や安全航行の要となる機器であるため、多少の電圧変化があっても誤作動を起こしたり停止したりしてはいけません。

電波法に基づき、船舶に設置されるレーダーは定格電圧に対してプラスマイナス10パーセントの範囲で電圧が変動しても、安定して動作し続ける性能が要求されています。この数値は、レーダーに限らず船舶用無線設備において標準的な信頼性を確保するための重要な指標です。

安定動作を求める理由

なぜこのような厳しい基準が設けられているのでしょうか。それは、海上の過酷な環境が理由です。

船舶の電力網には、ウインチやポンプなどの大型機器が接続されています。これらの機器が起動する瞬間、船内の電圧は一時的に低下し、停止する瞬間に急上昇することがあります。もし、無線設備がこうした電圧変動に耐えられなければ、最も必要とされるタイミングで画面が消えたり、ターゲットの検出が途切れたりする恐れがあります。

試験におけるこの問いは、技術者として「船舶の無線設備は、陸上とは異なる不安定な電源環境でも正常に動くよう設計・検査されている」という前提知識を問うています。

技術基準の体系的理解

無線従事者の試験では、多くの設備基準が「定格電圧の±10パーセント」を基準として設定されています。この「±10パーセント」という数字は、単なる暗記項目ではなく、電気機器が安定稼働するための許容範囲の目安として設計の現場で広く使われている概念です。

実際に船舶の点検業務を行う際、整備士はテスターを使用して主配電盤の電圧や、無線機入力端子の電圧を測定します。その際、現場の電圧が定格から±10パーセントの範囲内に収まっているかをチェックすることは、無線設備を法的に正しく運用するための最も基本的な確認作業となります。

参考リンク

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