第三級陸上特殊無線技士 / 第二級陸上特殊無線技士 試験問題例題(無線工学 No.3) / 各問題解説 / 問16
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第二級陸上特殊無線技士 試験問題例題(無線工学 No.3) 問16 解説 VHF帯電波の伝わり方

次の記述は、超短波(VHF)帯の電波の伝わり方について述べたものである。誤っているのはどれか。下の番号から選べ。

  1. 1. 光に似た性質で、直進する。
  2. 2. 伝搬途中の地形や建物の影響を受けない。 ✓ 正答
  3. 3. 通常、電離層を突き抜けてしまう。
  4. 4. 見通し距離内の通信に適する。

解説

この問題は、超短波(VHF帯)の伝わり方の特徴を知っていれば、選択肢の「影響を受けない」という極端な記述を即座に誤りと判断できます。VHF帯は、日常的に使う無線通信で最も身近な電波であり、その特性を理解することが合格への近道です。

VHF帯の伝わり方:見通し範囲が基本

VHF帯(30MHz~300MHz)の電波は、光に近い性質を持っています。そのため、送信アンテナから受信アンテナまで障害物がない「見通し距離」において最も安定して通信が可能です。

一方で、電離層で反射されずに宇宙空間へ突き抜けていく性質があるため、遠く離れた場所との通信には向きません。また、光と同じように直進性が強いため、山やビルなどの障害物があると、その背後に電波が届きにくくなる(遮蔽される)という特徴があります。

正誤判断のポイント

試験問題において「影響を受けない」「完全に~する」といった絶対的な表現が出てきた場合、それが誤りの選択肢である可能性が高いと疑うのが鉄則です。

今回の設問で言えば、電波が地形や建物という物理的な障害物に一切影響を受けないというのは物理的に不可能です。実際の無線通信では、ビルなどの建物に当たると電波は反射し、山岳などの遮蔽物があると電波が遮られます。こうした「環境による影響」を理解した上でアンテナの設置場所や高さを調整することが、無線従事者にとって非常に重要な実務となります。

なぜこの知識が試験で問われるのか

無線通信において、電波の伝搬特性は「どこで、どのようなアンテナを使って通信するか」を決定する根拠となります。例えば、VHF帯を使用する消防無線やタクシー無線などのシステムを構築する際、建物の影響を無視して設計すれば通信トラブルが頻発してしまいます。

この問題は、単なる知識の暗記を問うだけでなく、電波という目に見えないものを取り扱う無線従事者としての「電波に対するイメージ」を問うています。VHF帯は「光のように直進し、障害物があると影ができる」というイメージを持っておくことが、試験対策としても実務上の判断としても役立ちます。

参考リンク

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