第二級陸上特殊無線技士 試験問題例題(法規 No.3) 問6 解説 免許証の返納期限
無線従事者は、免許証を失ったためにその再交付を受けた後、失った免許証を発見したときは、発見した日から何日以内にその免許証を総務大臣に返納しなければならないか。次のうちから選べ。
- 1 10日 ✓ 正答
- 2 14日
- 3 30日
- 4 7日
解説
この問題は、無線従事者免許証を紛失して再交付を受けた後、元の免許証が見つかった場合の法的義務(返納期限)を問うものです。無線従事者規則により、発見した日から10日以内に返納しなければならないと定められているため、選択肢1の「10日」が正解となります。
再交付後の免許証返納義務
無線従事者が免許証を失ったり汚したりしたときは、再交付を申請することができます。しかし、紛失を理由に再交付を受けた後、古い免許証が後から見つかることがあります。
このとき、手元には新しく再交付された免許証と、見つかった古い免許証の2枚が存在することになります。無線従事者免許証は、1人の無線従事者に対して常に1枚のみが有効であるのが原則です。そのため、効力を失った古い方の免許証は、速やかに国(総務大臣または総合通信局長)に返さなければなりません。
電波法の下位法令である無線従事者規則では、この返納期限を、発見した日から10日以内と定めています。
試験で迷わないための整理と暗記法
無線従事者国家試験では、各種手続きの期限(日数)に関する問題が非常によく出題されます。特に「10日以内」と「30日(1ヶ月)以内」は混同しやすいため、状況に応じて整理して覚えるのが確実です。
返納や届出に関する主なルールは以下の通りです。
- 免許証の再交付後に旧免許証を発見したとき:10日以内に返納
- 免許の取消処分を受けたとき:10日以内に返納
- 業務を廃止したり、免許の効力が失われたりしたとき(無線局免許状の場合):1ヶ月以内に返納
免許証の二重所持を防ぐための発見時や、ペナルティである取消処分のように、不正利用のリスクが高く緊急を要する手続きには、短い10日以内という期限が設定されています。一方で、無線局を廃止したときなどの事後処理には、1ヶ月以内という比較的長い猶予が与えられています。
今回の問題は、再交付後の発見なので、短いほうの10日を選びます。
従事者免許証の厳格な管理が求められる理由
このルールを学ぶことには、単なる暗記にとどまらない重要な実務上の意義があります。
無線従事者免許証は、国家資格を証明する重要な公文書です。もし1人が同じ資格の免許証を複数枚持っていると、他人に貸し出してなりすましを許してしまったり、不適切な無線局の開設に悪用されたりするリスクが生じます。
電波は社会インフラを支える公共の財産であり、混信や妨害を防ぐために厳格に管理される必要があります。無線従事者はその電波を正しく扱う責任者であるため、免許証の管理に対しても非常に高いモラルと厳格なルールが課されているのです。見つかった古い免許証を手元に放置せず、ルールに基づいて速やかに返納する姿勢が、実務においても電波秩序を守る基礎となります。