令和8年度 上期 学科試験 問33 解説 図記号の器具の種類
③で示す図記号の器具の種類は。
- イ.遅延スイッチ
- ロ.熱線式自動スイッチ
- ハ.位置表示灯を内蔵する点滅器
- ニ.確認表示灯を内蔵する点滅器 ✓ 正答
解説
単線図におけるスイッチ(点滅器)の図記号に添えられた傍記記号 O を確認します。傍記記号 O は作動状態を示す確認表示灯(パイロットランプ)を内蔵していることを意味するため、「確認表示灯を内蔵する点滅器」を選択します。したがって、正解はニです。
スイッチの傍記記号と各種表示灯の種類
配線図記号において、黒丸はスイッチ(点滅器)を表します。スイッチに特殊な機能が備わっている場合、その横にアルファベットの傍記記号を添えて器具の種類を区別します。第二種電気工事士試験でよく問われる代表的な傍記記号は次の通りです。
記号 O(またはパイロット):確認表示灯内蔵スイッチ。機器が作動中(オン)のときにスイッチ内のランプが点灯します。傍記の O は Operation(作動)の頭文字から来ています。
記号 H:位置表示灯内蔵スイッチ。機器が停止中(オフ)のときにスイッチ内のランプが点灯し、暗闇でもスイッチの位置がわかるようになっています。いわゆるホタルスイッチです。
記号 D:遅延スイッチ。スイッチをオフにした後、一定時間が経過してから消灯・停止する機能を持ちます。傍記の D は Delay(遅滅・遅延)の頭文字です。
記号 A:熱線式自動スイッチ。人の動きや体温(赤外線)を感知して自動で点灯・消灯します。傍記の A は Auto(自動)を意味します。
確認表示灯の O と位置表示灯の H は選択肢で特に入れ替えて出題されやすいため、作動中(Operation)に点滅・点灯するのが O であると明確に区別して覚えることが重要です。
配線図からの読み取りと判断手順
図面上の③が指し示す位置の図記号を読み取ります。洗面所や浴室の付近に配置された壁スイッチ群の中に、黒丸にアルファベットの O が付記された記号が存在します。
- 基本図記号である黒丸から、この器具がスイッチ(点滅器)であることを認識します。
- 黒丸の横に添えられている傍記記号が O であることを読み取ります。
- 傍記記号 O の意味する機能が「確認表示灯内蔵(パイロットランプ内蔵)」であることを判断します。
- 選択肢の中から「確認表示灯を内蔵する点滅器」と記述されているニを選択します。
他の選択肢については、遅延スイッチなら D、熱線式自動スイッチなら A、位置表示灯を内蔵する点滅器なら H が記載されるため、消去法でも解き進めることができます。
運転状況の視覚化と表示灯付きスイッチの施工意義
確認表示灯(パイロットランプ)内蔵スイッチは、負荷(照明や換気扇など)に通電しているときにスイッチ自体の表示灯が点灯する仕組みになっています。
このスイッチは、スイッチ操作をする場所から負荷の作動状態が直接確認しにくい場所に設置されます。例えば、浴室や便所の換気扇、屋外灯、床暖房などのスイッチとして採用されます。スイッチの手元でランプが光ることで、換気扇の消し忘れや屋外灯のつけっぱなしをひと目で防止できるという実務上のメリットがあります。
実務における適切な器具選定の意図を理解しておくと、単なる記号の丸暗記にとどまらず、配線図全体の回路構成や施工意図までスムーズに読み取れるようになります。
参考リンク
- 第二種電気工事士試験 配線図記号の覚え方と傍記記号一覧
- Qiita - 電気工事士の配線図記号暗記を効率化するWebアプリの作成事例
- [パナソニック公式 - 表示灯付スイッチ(位置表示灯・確認表示灯)の機能と仕組み](https://www meew.panasonic.co.jp/densetsu/haisen/switch/)