第二種電気工事士 / 令和7年度 上期 学科試験 / 問17
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令和7年度 上期 学科試験 問17 解説

設問図

写真に示す器具の名称は。

  1. イ. 漏電警報器
  2. ロ. 電磁開閉器
  3. ハ. 配線用遮断器(電動機保護兼用) ✓ 正答
  4. ニ. 漏電遮断器

解説

この写真は、中央に開閉レバーがあり、定格電流を示す「10A」の文字が見えることから、電気回路を過電流から保護する配線用遮断器(ブレーカー)であることがわかります。最大の判別ポイントは、右下のラベルに記された「200V 2.2kW相当」という表記です。通常の配線用遮断器はアンペア(A)数のみを基準に選定しますが、電動機(モーター)を接続する場合はその出力(kW)に合わせた保護が必要になるため、このようにkW表示があるものは電動機保護兼用と判断できます。

flowchart TD
  A["遮断器の表示を読む"] --> B{"kW表示がある?"}
  B -- Yes --> C["電動機保護兼用MCCB"]
  B -- No --> D{"mA感度+テストボタンがある?"}
  D -- Yes --> E["漏電遮断器(ELCB)"]
  D -- No --> F["通常の配線用遮断器(MCCB)"]

知識の整理として、配線用遮断器と漏電遮断器の見分け方を押さえておきましょう。漏電遮断器(ELCB)には、漏電が発生したときに正しく作動するかを確認するための「テストボタン」と、漏電を検知する感度を示す「感度電流(例:30mA)」の表示が必ずあります。今回の写真には「PUSH TO TRIP」という小さな赤いボタンがありますが、これはブレーカーの機構を強制的にトリップさせるためのもので、漏電テスト用ではありません。また、感度電流の表示もないため、漏電遮断器ではありません。

電動機保護兼用の器具が使われる理由は、モーター特有の始動電流にあります。モーターは動き出す瞬間に、定格の数倍という非常に大きな電流が流れます。一般的な配線用遮断器ではこの始動電流を異常な過電流とみなしてすぐに回路を遮断してしまうことがありますが、電動機保護用であれば、始動時の短時間の過電流では遮断せず、運転中の異常な過負荷や短絡事故が発生したときだけ確実に遮断するような特性を持っています。

試験対策としては、以下の表示パターンを覚えておくと写真鑑別問題に強くなります。

  1. アンペア表示(A)のみ:配線用遮断器(MCCB)
  2. アンペア表示 + kW表示:配線用遮断器(電動機保護兼用)
  3. アンペア表示 + 感度電流(mA) + テストボタン:漏電遮断器(ELCB)
  4. 緑色の丸いボタンや「E」の文字:漏電遮断器(特に住宅用分電盤などで多い)

また、選択肢にある電磁開閉器は、電磁接触器とサーマルリレーを組み合わせたもので、モーターの運転・停止を遠隔操作したり過負荷保護を行ったりする器具ですが、形状が大きく異なり、通常は配線用遮断器の二次側に設置されます。漏電警報器は、漏電を検知して警報を出すだけで電流を遮断する機能を持たないため、今回のような大きなレバーはついていません。

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