第二種電気工事士 / 令和6年度 上期 学科試験 / 問5
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令和6年度 上期 学科試験 問5 解説

設問図

図のような三相3線式回路に流れる電流I[A]は。

  1. イ. 8.3
  2. ロ. 11.6 ✓ 正答
  3. ハ. 14.3
  4. ニ. 20.0

解説

この問題は、三相交流回路におけるスター(Y)結線の特性を理解することで解くことができます。手順は以下の通りです。

  1. 回路図より、負荷がスター(Y)結線であることを確認します。
  2. スター結線では、各相にかかる電圧(相電圧)は線間電圧を 3\sqrt{3} で割った値になります。 Vphase=2003115.47[V]V_{phase} = \frac{200}{\sqrt{3}} \approx 115.47 [V]
  3. 各相の抵抗 10[Ω]10 [\Omega] にかかる電流(相電流)をオームの法則で求めます。 I=VphaseR=115.471011.547[A]I = \frac{V_{phase}}{R} = \frac{115.47}{10} \approx 11.547 [A]
  4. スター結線では、線電流と相電流は等しいため、求める電流 II は約 11.6[A]11.6 [A] となります。
flowchart TD
    A[線間電圧 200V] --> B[スター結線なので相電圧へ変換]
    B --> C["Vphase = 200 / √3 = 115.47V"]
    C --> D[各相抵抗 R=10Ω に適用]
    D --> E["Iphase = Vphase / R = 11.547A"]
    E --> F[スター結線では Iline = Iphase]
    F --> G[答え I ≈ 11.6A]

三相交流回路の結線方式と電圧・電流の関係 三相交流回路には大きく分けてスター(Y)結線とデルタ(Δ\Delta)結線の2種類があります。それぞれの特徴を整理しておくことが合格への近道です。

スター(Y)結線 この問題のように、負荷が星型に繋がれている形式です。

  • 相電圧(各抵抗にかかる電圧)は、線間電圧の 13\frac{1}{\sqrt{3}} 倍です。
  • 線電流(電線に流れる電流)と相電流(各抵抗に流れる電流)は等しくなります。
  • 特徴:中性点を取り出せるため、単相負荷を接続する際に利用されることがあります。

デルタ(Δ\Delta)結線 負荷が三角形に繋がれている形式です。

  • 相電圧は、線間電圧と等しくなります。
  • 線電流は、相電流の 3\sqrt{3} 倍となります。

試験における応用 この知識は、単に計算問題を解くだけでなく、動力回路の選定や故障時の電流値予測など、現場でも基礎となる考え方です。計算問題では 31.732\sqrt{3} \approx 1.732 を用いる場面が多いため、この数値は暗記しておきましょう。また、問題の図を見て「今扱っているのはスター結線か、デルタ結線か」を瞬時に判断できる訓練をしておくと、試験当日の焦りを減らすことができます。

今回の問題のように、線間電圧が与えられたときに「各抵抗にどれだけの電圧がかかっているか」を正しく導き出すことが、三相回路攻略のポイントです。

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