第一種電気工事士試験 / 令和7年度 上期 第一種 学科試験 (出題例) / 問39
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令和7年度 上期 第一種 学科試験 (出題例) 問39 解説 電気用品安全法

「電気用品安全法」の適用を受けるものの うち、特定電気用品でないものは。

  1. イ. 合成樹脂製のケーブル配線用スイッチボックス ✓ 正答
  2. ロ. タイムスイッチ(定格電圧125V, 定格電流15A)
  3. ハ. 差込み接続器(定格電圧125V, 定格電流15A)
  4. ニ. 600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル(導体の公称断面積が8mm², 3心)

解説

この問題は、電気用品安全法で定められた「特定電気用品」と「特定電気用品以外の電気用品」の区別を問うものです。特定電気用品とは、構造や使用条件からみて特に危険または障害が発生する恐れが高い製品を指し、PSEマークのほかに菱形のマークを表示することが義務付けられています。

電気用品安全法の分類と見分け方

電気用品安全法(電安法)の対象となる製品は、大きく分けて2つのカテゴリーに分類されます。

  1. 特定電気用品:特に危険性が高いとされるもので、菱形のPSEマークが表示されます。電線、ヒューズ、配線器具の一部、電気温水器などが該当します。
  2. 特定電気用品以外の電気用品:特定電気用品ほどではないものの、安全性が必要とされるもので、丸形のPSEマークが表示されます。

今回の問題で挙げられている選択肢は、いずれも電気用品安全法の対象ですが、そのうち「特定電気用品」に含まれないものを探す必要があります。

・ロ:タイムスイッチ(定格電圧125V、定格電流15A)は、電安法において特定電気用品に該当します。 ・ハ:差込み接続器(定格電圧125V、定格電流15A)も、同様に特定電気用品です。 ・ニ:600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(VVFケーブルなど)は、特定電気用品(電線)に分類されます。

一方、合成樹脂製のスイッチボックスは、配線用部品として一般的な製品であり、特定電気用品のような「特に危険性が高いもの」には分類されません。そのため、答えは「イ」となります。

なぜこの知識が試験で重要なのか

電気工事士試験において、この知識が問われる意図は、現場で使用する材料や機器がどのような法規制を受けているのかを認識させることにあります。

特定電気用品であるかどうかを知ることは、単なる暗記ではありません。実際の現場で、もし菱形のPSEマークが必要な製品を誤って選定してしまった場合、法規制をクリアできず、検査で不合格になるだけでなく、最悪の場合は火災等の重大事故に直結します。特に、電線やスイッチ、差込み接続器といった基幹的な部材は厳格な基準で管理されているという意識を、資格取得の段階で身につけることが求められています。

試験では、よく出る部材として「配線器具(コンセントやスイッチ)」や「電線」が特定電気用品であることは覚えておきましょう。逆に、今回のようにボックス類といった構造的に単純なものは特定電気用品ではないことが多いため、消去法を活用する際にも役立ちます。

実務における法規の考え方

実務においても、材料の発注時には「電気用品安全法適合品であるか」を確認する手順が欠かせません。例えば、古い住宅の改修工事でコンセントを交換する際、そのコンセントが適切にPSEマークを取得しているかを確かめることは、電気工事士としての基本動作です。

この問題を通じて、製品のラベルに書かれているマークの意味を理解し、カタログや仕様書を読む際に「これはどのような法的な位置付けの製品か」を意識する習慣をつけておくことが、将来的なトラブル防止につながります。

参考リンク

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