第一種電気工事士試験 / 令和7年度 上期 第一種 学科試験 (出題例) / 問15
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令和7年度 上期 第一種 学科試験 (出題例) 問15 解説 モールド変圧器の構造

設問図

写真に示すモールド変圧器の矢印部分の 名称は。

  1. イ. タップ切替端子
  2. ロ. 耐震固定端部
  3. ハ. 一次(高電圧側)端子
  4. ニ. 二次(低電圧側)端子 ✓ 正答

解説

この問題は、写真に示されたモールド変圧器の端子配置を正しく識別できるかを問うものです。高圧(一次側)と低圧(二次側)の端子の位置関係を把握することが、正解への最短ルートです。

モールド変圧器における端子の位置関係

モールド変圧器は、高圧コイルと低圧コイルが同心円状に配置されています。一般的に、一次側(高圧側)の端子は感電事故防止や絶縁距離を確保するため、変圧器の側面や上部でも絶縁性に優れた離れた位置に設置されることが多いですが、二次側(低圧側)の端子は配線作業の利便性を考慮し、上部などの目立つ位置に大電流を流せる平型端子として配置されます。

写真を確認すると、矢印が指しているのは上部に並んでいる平たい形状の端子板です。これらは低圧配線(バスバー等)と接続するためのものであり、大電流を流すことを想定して面積が広く設計されています。

なぜこの端子が二次側と判断できるのか

試験対策としては、以下の構造的な特徴をセットで覚えるのが有効です。

  1. 二次側端子:大電流が流れるため、幅広の銅帯などを接続しやすい平型形状になっている。写真でも、複数のボルト穴があいた板状の構造が見て取れます。
  2. 一次側端子:より高い電圧を扱うため、相間の絶縁距離を大きく取る必要があります。本図のような中心部付近ではなく、もっと離れた場所やカバーで保護された場所に配置されるのが一般的です。
  3. タップ切替端子:電圧調整のための端子は、通常は変圧器の側面付近にあり、一次側電圧の変動に対応するための小規模な端子群として配置されます。

この問題は、単なる名称の暗記ではなく、変圧器がどのような役割を果たし、どのように外部配線と接続されるかという実務的な構造理解を求めています。

実務現場における重要性

この知識は、現場での盤内配線や保守点検の際に不可欠です。モールド変圧器はビルや工場の受変電設備で多用されますが、端子の役割を誤認して一次側と二次側を取り違えたり、トルク管理が不十分な接続を行ったりすると、短絡事故や異常発熱を引き起こすリスクがあります。

試験では「どの端子が何のためにあるのか」を写真で即座に判断することが求められますが、これは施工現場において「正しい接続端子を選択し、適切なトルクで接続する」という安全管理の基本動作と直結しています。配電盤の設計図や単線結線図を読み解く際にも、こうした構造的な特徴を知っておくことで、視覚的に機器の配置を理解しやすくなるはずです。

参考リンク

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