令和3年度 上期 筆記試験 問49 解説 接地図記号
⑨に入る正しい図記号は。
- イ. ✓ 正答
- ロ.
- ハ.
- ニ.
解説
接地工事の図記号を判別するには、記号の横に添えられたアルファベットの「添字」を確認します。電気設備技術基準において、接地工事の種類はA種、B種、C種、D種の4つに分類されており、図記号にはそれぞれ EA、EB、EC、ED という記号が割り当てられています。問題文の図記号がどの接地種別を指しているかを確認し、対応する記号を選択することが正解への近道です。
接地工事の種類と図記号の対応
接地工事は、目的や施設される場所の電圧に応じて適切な接地抵抗値が定められています。図記号は、その接地工事がどの分類に属するかを一目で判断するためのものです。
- A種接地工事:記号 EA
- 高圧以上の電気機器の鉄台や外箱などに施す、最も強固な接地です。
- B種接地工事:記号 EB
- 高圧と低圧の混触事故に備え、変圧器の二次側などに施す接地です。
- C種接地工事:記号 EC
- 300Vを超える低圧機器に施す接地です。
- D種接地工事:記号 ED
- 300V以下の低圧機器に施す、いわゆる第3種接地と呼ばれていたものです。
試験においては、これらの記号のアルファベット(A, B, C, D)が、そのまま接地工事の種別(A種, B種, C種, D種)に直結していると覚えておくのが最も確実です。
記号判定の思考プロセス
問題がどの接地箇所を指しているかを見極めるためには、単に図記号を暗記するだけでなく、電気図面上の文脈を読む力が必要です。例えば、高圧受電設備において、避雷器の接地や高圧機器の外箱接地であれば EA が使用されますし、低圧の動力回路やコンセントの接地であれば、機器の定格電圧に応じて EC や ED が選ばれます。
問題文で指定された接地箇所が「高圧機器の保護」なのか「低圧回路の漏電保護」なのかを判断し、その設計意図に合わせて適切な記号を選択するプロセスが求められています。今回の選択肢は、接地工事の種別を正確に理解しているかを問う基礎的な内容ですので、各記号が何の略称であるかを紐づけて記憶しておけば、迷うことなく正解に辿り着けます。
実務における接地図記号の役割
この知識は、現場での施工図確認や竣工検査において必須です。設計図面に記載された記号が適切かどうかを確認する際、もし誤った接地種別が記されていた場合、そのまま施工すると保安基準を満たさない設備が出来上がってしまいます。特にB種接地とそれ以外の接地が混同されると、絶縁破壊時に低圧側へ高電圧が侵入する危険性があるため、設計段階から施工段階に至るまで、図記号は技術者間の正確なコミュニケーションツールとして機能します。