平成28年度 筆記試験 問14 解説 電球の名称
写真に示す品物の名称は。
- イ. ハロゲン電球 ✓ 正答
- ロ. キセノンランプ
- ハ. 電球形 LED ランプ
- ニ. 高圧ナトリウムランプ
解説
この問題は、写真に写っている電球の外形と内部構造を観察し、白熱電球の発展形であるハロゲン電球の特徴を特定することで正解を導き出します。
外観からの識別ポイント
写真の物体には以下の特徴があります。
- 透明な石英ガラスの細長い管
- 管の中に明確に見えるコイル状のフィラメント
- 口金部分が差し込み式(ピンタイプ)になっている
他の選択肢と比較すると、キセノンランプは放電ランプでありフィラメントが存在しません。LEDランプはプラスチックやセラミックの筐体が目立ち、構造が異なります。高圧ナトリウムランプは発光管が二重構造になっていることが多く、外観が大きく異なります。これらを排除し、フィラメントを保護するために特殊なガスが封入されたこの形態は、ハロゲン電球であると判断できます。
ハロゲン電球の仕組みと特性
ハロゲン電球は、白熱電球のフィラメント(タングステン)の蒸発を抑制するために、内部に微量のハロゲンガス(ヨウ素や臭素など)を封入したものです。
フィラメントから蒸発したタングステンは、管壁付近の比較的低温な場所でハロゲンガスと結合し、タングステン化合物となります。これが高温のフィラメント付近に戻ると再びタングステンとハロゲンに分離し、タングステンがフィラメントに再付着するという「ハロゲンサイクル」を繰り返します。これにより、通常の白熱電球よりも高い温度でフィラメントを加熱できるため、より白く明るい光を得ることができ、寿命も延びるという特性があります。
試験対策上の位置づけ
第一種電気工事士試験において、照明器具の識別問題は、現場で取り扱う材料を正しく判別できるかを確認する重要な項目です。
ハロゲン電球は、その高い演色性とコンパクトさから、美術館のスポットライトや店舗照明、あるいは特殊な車両照明などで現在も広く利用されています。電気工事士として現場に出た際、これらは高温になるため周辺に可燃物を置いてはならないという「熱対策」の知識とセットで理解しておく必要があります。単に名称を知っているだけでなく、特性(熱を持ちやすい、直接手で触れてはならない等)を把握しておくことは、安全施工の観点からも不可欠です。