平成27年度 筆記試験 問30 解説 CVTケーブル終端接続
①に示すCVTケーブルの終端接続部の名称は。
- イ. 耐塩害屋外終端接続部 ✓ 正答
- ロ. ゴムとう管形屋外終端接続部
- ハ. ゴムストレスコーン形屋外終端接続部
- ニ. テープ巻形屋外終端接続部
解説
この問題は、受電設備の単線結線図や配置図に描かれた各機器のシンボルを正確に識別できるかを問うものです。解くための手順は以下の通りです。
- 図全体から、機器が配置されている場所(電柱上、あるいは受電室など)を特定する。
- 指定された番号(1~5)がどの機器を指しているか、外観や接続先の情報から判断する。
- 選択肢の中から、該当する名称を選択する。
各機器の役割と識別ポイント
試験において、これらの機器は以下のように役割を整理しておくと迷わなくなります。
・1番:高圧カットアウト(PC) 電柱上の高圧引込線から、変圧器などの機器を保護するために設置されます。拡大図を見ると、ヒューズを内蔵した絶縁性の容器が見て取れます。過電流が流れた際に溶断し、回路を切り離す保護装置です。
・2番:接地線 電柱や避雷器、あるいは電気設備の金属製外箱から地面(大地)へつながる電線を指します。漏電時に電流を大地に逃がし、感電防止や機器保護を目的としています。図では地中埋設や電柱への沿わせ配線として表現されます。
・3番:避雷器(LA) 雷サージなどの異常電圧が侵入した際、直ちに大地へ放電して後続の機器を保護する装置です。受電設備の入口付近や、機器の手前に設置されます。
・4番:高圧交流負荷開閉器(LBS) 受電設備内部の機器全体を主回路として開閉するための装置です。遮断機能はないため、短絡電流などの大きな電流を遮断することはできませんが、負荷電流の開閉が可能です。
・5番:変圧器(トランス) 高圧の受電電圧を、照明やコンセントで使用する低圧(200Vや100V)に変換するための機器です。図中では「T」という記号で示されています。
思考プロセス:図面と実務の結びつき
試験問題としてこの図を見る際、単に「名前を暗記する」だけでなく、「電気の流れ」を追うことが重要です。
まず、電柱から入ってきた電気が、避雷器やカットアウトを経由して、地中の管路を通って建物内に入ります。建物内に入った電気は、まず主遮断装置である負荷開閉器を通ります。そして最後に、電力会社から届いた高電圧を、我々が使う電圧に下げる変圧器へとつながります。
この一連の流れを意識することで、番号を見たときに「ここは電気の入口だから保護装置だな」「ここは電圧を変える場所だから変圧器だな」というように、論理的に判断を下すことができます。
現場で求められる知識としての重要性
この問題で問われている知識は、実際の現場で受電設備の点検や工事を行う際に不可欠な「設備の共通言語」です。
例えば、定期点検で「1番(カットアウト)のヒューズが切れていないか確認して」と指示されたり、「3番(避雷器)に劣化がないかチェックする」といった日常的な作業において、この図面との照合能力はそのまま技術者のスキルとなります。特に第一種電気工事士は、このような受電設備の保安業務を監督する責任があるため、配置や名称だけでなく、各機器がどういう目的でそこに設置されているのかという「意味」まで理解しておくことが、合格後の実務に直結します。