第一種電気工事士試験 / 平成25年度 筆記試験 / 問35
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平成25年度 筆記試験 問35 解説 絶縁性能の基準

低圧屋内配線の開閉器又は過電流遮断器で区切ることができる電路ごとの絶縁性能として、「電気設備の技術基準(解釈を含む)」に適合しないものは。

  1. イ. 対地電圧200 [V] の電動機回路の絶縁抵抗を測定した結果、0.18 [MΩ] であった。 ✓ 正答
  2. ロ. 対地電圧100 [V] の電灯回路の絶縁抵抗を測定した結果、0.15 [MΩ] であった。
  3. ハ. 対地電圧200 [V] のコンセント回路の漏えい電流を測定した結果、0.4 [mA] であった。
  4. ニ. 対地電圧100 [V] の電灯回路の漏えい電流を測定した結果、0.8 [mA] であった。

解説

この問題は、電気設備の技術基準における絶縁性能の規定を記憶しているかどうかを問うものです。低圧電路における絶縁抵抗の最低値は対地電圧に応じて決まっており、この数値を正しく照らし合わせるだけで即座に答えを導き出すことができます。

絶縁性能の基準値

低圧電路の絶縁性能は、原則として絶縁抵抗値が以下の値以上である必要があります。

  • 対地電圧が150V以下の場合:0.1MΩ以上
  • 対地電圧が150Vを超え300V以下の場合:0.2MΩ以上
  • 対地電圧が300Vを超える場合:0.4MΩ以上

また、絶縁抵抗値の測定が困難な場合には、漏えい電流が1mA以下であれば、その電路の絶縁性能は適合しているとみなされます。

選択肢の検証手順

問題文の条件を上記の基準に当てはめて判定します。

イ. 対地電圧200V(150V超300V以下)の回路です。基準値は0.2MΩ以上ですが、測定値が0.18MΩであるため基準を満たしていません。これが適合しないものとなります。

ロ. 対地電圧100V(150V以下)の回路です。基準値は0.1MΩ以上であり、0.15MΩはこれを超えているため適合しています。

ハ. 対地電圧200Vの回路で、漏えい電流による判定です。1mA以下であれば適合するため、0.4mAは基準を満たしています。

ニ. 対地電圧100Vの回路で、漏えい電流による判定です。同じく1mA以下であるため、0.8mAは基準を満たしています。

安全管理における絶縁性能の役割

電気設備技術基準で絶縁性能が細かく規定されている理由は、感電事故の防止と漏電火災の未然防止にあります。もし絶縁抵抗が低いまま電路を使用し続けると、機器の筐体に漏電が生じ、人が触れた際に感電する危険性が高まります。

試験の現場では、単に数値を暗記するだけでなく「なぜその電圧区分で要求される絶縁抵抗値が異なるのか」という背景を考えることが重要です。電圧が高いほど漏電時のエネルギーや感電のリスクが大きくなるため、より高い絶縁性能(高い抵抗値)を要求するというのが電気的な整合性です。また、漏えい電流による代替判定が認められているのは、電動機など絶縁抵抗値が構造上低く出てしまう機器であっても、実質的な漏電リスクが許容範囲内であれば安全と判断するという、実務的な妥協点といえます。この知識は、現場での絶縁測定作業において、測定値が基準を超えているかどうかを瞬時に判断する判断力に直結します。

参考リンク

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