第一種電気工事士試験 / 平成24年度 筆記試験 / 問50
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平成24年度 筆記試験 問50 解説 インターロック機器

⑩で示す機器とインターロックを施す機器は。 ただし、非常用予備電源と常用電源を 電気的に接続しないものとする。

選択肢図
  1. イ.
  2. ロ. ✓ 正答
  3. ハ.
  4. ニ.

解説

この問題は、常用電源と非常用予備電源(自家用発電設備など)を切り替える際の「排他制御」を問うものです。解き方の基本は、常用側の遮断器と非常用側の遮断器が、同時に閉路(ON)してはいけないという条件を見抜くことです。図記号⑩が常用電源側の遮断器であれば、それとインタロックすべき対象は非常用電源側の遮断器となります。

インタロックの役割と回路構成

インタロック(連動閉鎖)とは、二つの機器が同時に動作しないように、一方が動作しているときは他方の動作を阻止する仕組みのことです。

電力系統において、常用電源と非常用予備電源が電気的に接続されることは絶対に避けなければなりません。万が一、これらが並列接続されると、停電復旧時に電力会社の商用電源と自家発電機が同期せずに混触し、過大な循環電流が流れて発電機の破損や遮断器の爆発、火災といった重大事故につながる恐れがあるからです。

そのため、切り替えスイッチや遮断器の操作機構には、電気的あるいは機械的に「一方が入っているときは、もう一方は絶対に入らない」という構造が組み込まれています。試験問題の図面において、常用電源からの供給ラインと非常用電源からの供給ラインが合流する手前にある遮断器同士が、このインタロックの対象となります。

なぜこの組み合わせを選ぶのか

問題文にある「非常用予備電源と常用電源を電気的に接続しないものとする」という条件は、まさにこの排他制御(インタロック)の目的そのものを述べています。

実務においては、切替開閉器(トランスファースイッチ)や、常用・非常用の各遮断器に補助接点(b接点)を設け、相手側の投入コイル回路を遮断するように電気的な回路を組みます。試験対策としては、単線結線図の中で「どちらの電源がどちらの負荷に供給しているか」を追い、電源が切り替わる境界線にある二つの遮断器がペアであることを特定してください。

現場で求められる安全の知識

この知識は、現場での保守点検において非常に重要です。例えば、非常用発電設備の点検を行う際、誤って常用側と非常用側を並列にしてしまうような誤操作は、人命に関わる事故を招きます。

設計者は、物理的なインターロックに加え、電気的な回路によるインターロックを何重にも施すことで、ヒューマンエラーによる事故を未然に防いでいます。試験問題を通して、単に記号を暗記するだけでなく、その機器が「なぜそこにあり、どの機器とペアで働くことで安全を担保しているのか」という視点を持つことが、第一種電気工事士としての技術的信頼性を高めることにつながります。

参考リンク

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