第一種電気工事士試験 / 平成24年度 筆記試験 / 問16
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平成24年度 筆記試験 問16 解説 遮断器の略号

設問図

図は、遮断器の主要部分の略図である。 この遮断器の略号(文字記号)は。

  1. イ. OCB
  2. ロ. GCB
  3. ハ. ACB
  4. ニ. VCB ✓ 正答

解説

図の中に記載されている「真空容器」というキーワードを探すだけで、この問題は即座に解くことができます。真空容器の中に接点がある遮断器は、真空遮断器(Vacuum Circuit Breaker)であるため、略号はVCBとなります。

各遮断器の略号と特徴

第一種電気工事士試験では、遮断器の仕組みと略号を結びつけて覚える必要があります。今回の選択肢にある各遮断器の特徴は以下の通りです。

  • VCB(真空遮断器):高真空中で接点を開閉し、その絶縁性と消弧能力を利用して電流を遮断します。保守点検が容易で、受変電設備で最も一般的に使われています。
  • OCB(油遮断器):絶縁油の中に接点を沈め、その油の消弧作用を利用します。現在はほとんど使われていません。
  • GCB(ガス遮断器):六フッ化硫黄(SF6)ガスを充填し、その高い絶縁性と消弧能力を利用します。大容量・高電圧の系統で使われます。
  • ACB(気中遮断器):空気中で接点を開閉します。主に低圧回路や受変電設備の引込開閉器として用いられます。

問題の見極め方

この問題は、遮断器の構造を視覚的に理解しているかを問うものです。図を見ていただくと、接点の周りが密閉された容器になっており、可動電極の部分にベローズという伸縮可能な部材が使われています。これは、容器内を真空に保ちつつ、外部からの操作で接点を動かすための重要な構造です。

試験本番では、図中のキーワード(真空容器、消弧室、絶縁油など)を一つ見つけるだけで正解に辿り着けるよう設計されています。複雑な計算が必要な問題とは異なり、各機器の名称と外観、あるいは構成部品が一致しているかを確認する「知識の引き出し」が試されています。

現場で求められる知識の背景

真空遮断器は小型でメンテナンスがしやすく、大気汚染の影響を受けないため、現代の受変電設備における主流です。この問題を通じて、単に略号を覚えるだけでなく、なぜ「真空」を用いるのか、なぜ「ベローズ」が必要なのかという構造的な理解を深めることが、実際の現場におけるトラブルシューティングや機器選定の確実な判断力に繋がります。

参考リンク

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