第一種電気工事士試験 / 平成23年度 筆記試験 / 問43
certification-simodake-work

平成23年度 筆記試験 問43 解説 機器の識別

別表1

③に設置する機器は。

選択肢図
  1. イ.
  2. ロ.
  3. ハ.
  4. ニ. ✓ 正答

解説

この問題は、写真に示された機器の外観的特徴を識別することで正解を導き出します。特に、高圧受電設備において主要な役割を果たす開閉器や遮断器の形状を記憶しておくことが、試験攻略の鍵となります。

各機器の判別ポイント

試験では、よく出題される機器の「形」を特定することが重要です。

イ. 高圧限流ヒューズ付きの断路器や、同様の構成を持つ開閉器類です。 ロ. 高圧カットアウトです。ヒューズ筒が露出しており、過電流遮断機能を持っています。 ハ. 高圧用ヒューズが内蔵されているヒューズホルダーのような構造体です。 ニ. 高圧交流負荷開閉器(LBS: Load Break Switch)です。箱型の構造を持ち、内部に消弧装置を備えているため、負荷電流の開閉が可能です。

機器の構造から機能を読み解く

この問題で正解となったLBS(高圧交流負荷開閉器)は、高圧受電設備の主開閉器として最も一般的な機器の一つです。なぜ他の機器と見分ける必要があるのか、その理由は機能の違いにあります。

断路器(DS)は回路を切り離すためのもので、負荷電流を遮断する能力はありません。一方で、LBSは負荷電流を安全に遮断できる構造を有しています。LBSは開閉器とヒューズが組み合わされていることが多く、短絡電流のような過大な電流はヒューズが溶断することで保護し、通常の負荷電流はスイッチ部分で開閉するという役割分担をしています。

試験の図中で、箱型のケースに収められた堅牢な外観、あるいは開閉操作用のハンドルが正面に見えるといった特徴があれば、それは負荷開閉器であると判断できます。

実務と教育的意図

この出題は、単なる機器の暗記を求めているのではなく、現場でどの装置がどのような役割を担っているかを理解しているかを問うています。

高圧受電設備において、LBSは受電側の入り口に設置され、変圧器などの負荷を切り離すための「操作」を行う重要な機器です。実務においてLBSの取り扱いを誤ると、負荷を遮断できないまま無理に回路を開こうとしてアークが発生し、重大な事故につながる恐れがあります。そのため、形状から確実に機器を特定し、その機能(負荷電流を遮断できるか、遮断できないか)を正しく理解しておくことは、保安上の責任を負う第一種電気工事士にとって不可欠な基礎知識なのです。

参考リンク

学習の記録にははてなブックマーク!

気づいたこと・覚えたことをコメントにメモしよう