第一種電気工事士試験 / 平成22年度 筆記試験 / 問50
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平成22年度 筆記試験 問50 解説 接地線の太さ

⑩の部分に使用する軟銅線の直径の 最小値〔mm〕は。

  1. イ. 1.6
  2. ロ. 2.6 ✓ 正答
  3. ハ. 3.2
  4. ニ. 4.0

解説

この問題は、電気設備技術基準で定められている接地線の太さに関する規定に基づき、接地工事の種類と電気機器の容量(または遮断機の定格)から導き出します。今回問われている⑩の箇所が、A種接地工事(またはそれに準ずる大電流を扱う接地)を指す場合、直径2.6mm以上の軟銅線を使用する必要があります。

接地線の太さを決定する根拠

電気設備技術基準では、接地工事の種類に応じて、事故時に流れる大きな電流が接地線で異常発熱しないよう、物理的な太さが義務付けられています。

接地線の最小直径は、主に接地工事の種類と、過電流遮断器の定格電流に応じて表形式で定められています。試験対策としては、以下の数値を暗記しておくことが合格への近道です。

  • A種接地工事:直径 2.6mm以上
  • B種接地工事:直径 2.6mm以上(ただし、特別高圧の変圧器などではさらに太くなる規定あり)
  • C種接地工事:直径 1.6mm以上(ただし、過電流遮断器の動作時間が0.5秒以下の場合などは例外あり)
  • D種接地工事:直径 1.6mm以上

本問のような問題で「2.6mm」という答えが出てくる背景には、電気設備が地絡事故を起こした際に、保護装置が確実に動作するまで、接地線が焼き切れることなく電流を流し続けなければならないという安全上の要請があります。

思考のステップ

  1. 現場の接地工事が何種に該当するかを特定する(問題文の図面や注釈から、高圧受電設備に関連する箇所や、金属製外箱の保護接地かを確認)。
  2. 接地線の太さに関する規定表を頭の中で呼び出す。
  3. 今回のケース(A種やB種が絡む大容量設備)では、安全性を重視して1.6mmよりも太い2.6mmが採用されることを確認する。
  4. 選択肢の中で、規定を満たす最小値である「2.6」を選択する。

実務における接地線の選定意義

この知識は、単なる試験用の数値暗記に留まらず、現場での保安業務において極めて重要です。接地線は「見えない安全装置」です。万が一の漏電時、接地線が細すぎると断線してしまい、機器の金属ケースに電圧が残ったままになります。それに人間が触れると感電事故につながります。

電気工事士は、設置する設備の容量に応じて適切な太さの電線を選定する責任があります。「1.6mmでも通電はするだろう」といった安易な判断は許されず、技術基準で定められた「最小の直径」を遵守することが、事故を未然に防ぐための最低ラインとなるのです。

参考リンク

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