平成22年度 筆記試験 問45 解説 避雷器の図記号
⑤に設置する機器の図記号は。
- イ. ✓ 正答
- ロ.
- ハ.
- ニ.
解説
この問題は、電気回路図における機器の図記号を正しく認識しているかを問うものです。避雷器(Lightning Arrester)のJIS図記号は、長方形の中に下向きの矢印があり、その下に接地記号が接続された形をしています。選択肢の中でこの構成を満たすものを選びます。
避雷器の図記号の構成
避雷器(LA)は、雷などの異常電圧が侵入した際に、その電圧を速やかに大地へ逃がし、回路を保護する装置です。図記号には、その機能を示すためのいくつかの要素が含まれています。
- 直列ギャップと特性要素:図記号内の長方形は、避雷器の動作部(抵抗体など)を示します。
- 動作を示す矢印:長方形の中にある矢印は、電気エネルギーの流れる方向や動作の性質を象徴しています。
- 接地接続:避雷器の役割は「異常電圧を大地に放電すること」であるため、図記号の最下部には必ず接地(アース)記号が配置されます。
今回の問題において、選択肢イは、長方形の中に下向きの矢印が描かれ、その下に接地記号が接続されているため、避雷器の標準的な記号として正しく示されています。
識別を確実にする思考法
試験会場で迷わないためには、以下の「形」をセットで覚えるのが有効です。
- 避雷器:長方形の中に矢印+接地記号。
- その他の図記号との混同を避ける:例えば、コンデンサ(並行板)や変圧器(円形)など、他の機器記号と「四角の中に矢印」という基本構造が混ざらないよう注意してください。避雷器は放電先として「接地」へ繋がっていることが図記号上の最大の特徴です。
電気設備における役割
実務において避雷器は、受変電設備の入り口付近に設置されます。これは、架空送電線などを通じて外部から侵入してくる雷サージから、高価な変圧器や配電盤内の機器を保護するためです。この問題は、単に暗記を求めるだけでなく、電気工事士として現場で単線結線図や平面図を見たときに、「どこに保護装置が配置されているか」を即座に判断できる能力を確認しています。
電気回路図は、いわば電気の地図です。図記号という言語を理解することは、トラブルシューティングや定期点検を行う上で最も基本的なスキルとなります。
参考リンク
- 電気工事士試験の図記号一覧(電気技術者試験センター) ※試験センター公式の過去問解説や手引きを参照することで、最新のJIS規格の扱いを確認できます。
- 避雷器の仕組みと役割の解説(電気の教科書的な技術解説サイト) ※避雷器がどのような原理で過電圧を処理しているか、深掘りしたい場合に役立ちます。
- 電気設備技術基準の解釈(電子政府の総合窓口 e-Gov) ※避雷器の設置義務や基準について、法的な観点から正確な定義を学ぶことができます。