第一種電気工事士試験 / 平成21年度 筆記試験 / 問49
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平成21年度 筆記試験 問49 解説 接地工事の種類

④の接地工事として、正しいものは。

  1. イ. A種接地工事
  2. ロ. B種接地工事
  3. ハ. C種接地工事
  4. ニ. D種接地工事 ✓ 正答

解説

高圧受電設備において、300V以下の低圧機器の外箱に施す接地工事は、感電事故防止の観点からD種接地工事が規定されています。この問題は、電圧区分と接地工事の種類の対応を正しく暗記しているかを問う基本問題です。

低圧機器の接地基準

電気設備技術基準では、使用電圧や設置場所に応じて、接地工事の種類を明確に区分しています。D種接地工事は、300V以下の低圧機器の金属製外箱や配管に施すものです。

第一種電気工事士の試験対策としては、以下の区分を整理しておくことが不可欠です。

  • A種接地工事:高圧および特別高圧の機器外箱、避雷器など(接地抵抗値10Ω以下)
  • B種接地工事:高圧または特別高圧と低圧を結合する変圧器の二次側(接地抵抗値は計算式により算出)
  • C種接地工事:300Vを超える低圧機器の金属製外箱(接地抵抗値10Ω以下、ただし0.5秒以内に遮断装置が働く場合は500Ω以下)
  • D種接地工事:300V以下の低圧機器の金属製外箱(接地抵抗値100Ω以下、ただし0.5秒以内に遮断装置が働く場合は500Ω以下)

今回の問題は300V以下の機器を対象としているため、迷わずD種を選択することが正解への近道となります。

なぜ機器に接地が必要なのか

電気機器は、絶縁劣化によって本来通電しないはずの金属外箱に電圧がかかる「地絡」が発生する可能性があります。このとき、人がその外箱に触れると、人体に電流が流れ、感電事故につながります。

接地工事(アース)は、機器の外箱と大地を低い抵抗の導線でつなぐことで、地絡発生時に電流を大地へ逃がす役割を果たします。これにより、外箱の電位が上昇するのを防ぎ、万が一人が触れた場合でも、人体にかかる電圧を低減して感電を防止します。

また、漏電遮断器と組み合わせることで、地絡電流を迅速に検知し、回路を切り離す保護協調の土台としても接地工事は機能しています。

実務現場における接地工事の重要性

試験問題としては「300V以下ならD種」という知識の単純な当てはめで解けますが、実際の現場では、その機器が設置されている場所の「漏電遮断器の設置有無」や「接地抵抗値の測定」が重要になります。

例えば、水気のある場所に設置される機器では、より厳しい接地抵抗値が求められることがあります。第一種電気工事士は、高圧受電設備を扱うため、変圧器のB種接地工事と、負荷側のD種接地工事が混在する環境を管理することになります。どの設備がどの種別に該当するのかを正確に判断することは、保安規程を遵守し、事故のない電気設備を運用するための最も基礎的かつ重要な能力といえます。

参考リンク

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