第一種電気工事士試験 / 平成21年度 筆記試験 / 問47
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平成21年度 筆記試験 問47 解説 機器の略号

②で示す機器の略号は。

  1. イ. VCT ✓ 正答
  2. ロ. LBS
  3. ハ. VCB
  4. ニ. UVR

解説

この問題は、高圧受電設備の単線結線図における機器配置と略号の暗記を問うものです。図記号の中に変流器(CT)と計器用変圧器(VT)を一体化したような形状や、それらが電力量計に接続されている様子を確認し、それが計器用変成器であることを即座に判断します。

高圧受電設備における計器用変成器の役割

高圧回路に流れる大電流や高い電圧を、直接計測することは危険であり、かつ計器の製作も困難です。そのため、計器用変成器を用いて、計測に適した小さな値に変換する必要があります。

計器用変成器(VCT)は、高圧回路の電圧を低圧へ下げる計器用変圧器(VT)と、大電流を小電流へ下げる変流器(CT)をひとつの容器に収めたものです。一般的に高圧需要家の受電設備において、電力量計を設置する際に用いられます。

試験において他の選択肢と混同しないためには、それぞれの略号が持つ機能を整理しておくことが重要です。

・VCT:計器用変成器。電力量計と組み合わせて使用される。 ・LBS:負荷開閉器。負荷電流の開閉は可能だが、故障電流の遮断能力はない。 ・VCB:真空遮断器。負荷電流だけでなく、短絡電流などの大きな故障電流を遮断できる。 ・UVR:不足電圧継電器。電圧が設定値以下に低下したことを検出し、回路を保護する。

図記号から情報を読み取るプロセス

この問題を解く際の思考プロセスは、まず回路図上の対象箇所が「計測」を目的としているか、「開閉」を目的としているか、「保護」を目的としているかを見極めることです。

今回の②で示された箇所は、電力量計へ繋がる配線の手前に位置しており、電力計測のための信号を取り出す場所であることが分かります。この場合、高圧の電気を計器で扱えるレベルまで変換する機器が必要であると連想します。

次に、各選択肢の略号を照合します。LBSやVCBは主回路の開閉を行うスイッチ類であり、UVRは継電器です。したがって、電力量計測に特化した変成器であるVCTが唯一の正解となります。図記号の形状だけで判断しようとすると紛らわしいものもありますが、その機器が配線図上の「どこ」に位置し、「何のために」存在しているかを理解することで、消去法を用いずとも正解にたどり着けます。

実務における知識の重要性

この知識は、実際の電気設備工事や保守点検の現場において極めて重要です。電力量計の交換や、検定時期に伴うVCTの取り替え作業を行う際には、どの機器が計量に関わっているかを正確に把握していないと、誤結線や測定精度の低下を招く恐れがあります。

また、設計図書や単線結線図を読む際、略号は共通言語として機能します。現場で「VCTを確認してほしい」と言われたときに、その役割や危険性、周辺の保護機器との関係性を理解している技術者であれば、安全に作業を進めることができます。試験対策として暗記した知識は、単なる合格のための道具ではなく、現場での安全を守るための必須の素養となります。

参考リンク

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