第四級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(法規 No.3) 問6 解説 処分違反の処分
免許人が電波法に基づく処分に違反したと き、その無線局について総務大臣から受けること がある処分は、次のどれか。
- 1. 運用の停止 ✓ 正答
- 2. 電波の型式の制限
- 3. 送信空中線の撤去命令
- 4. 通信の相手方の制限
解説
違反に対する処分は「運用の停止」が基本
免許人が電波法やそれに基づく処分に違反した際、総務大臣から下されるペナルティとして最も代表的なものは、期間を定めた無線局の運用の停止です。選択肢の中で、違反に対する行政処分として法的に定められているものは、1の運用の停止のみとなります。
電波法第76条に定められた行政処分
電波法第76条第1項には、免許人などが電波法やこれに基づく命令、または処分に違反したときに、総務大臣が命じることができる処分が規定されています。
この規定によると、総務大臣は3ヶ月以内の期間を定めて、以下のような処分を行うことができます。
- 無線局の運用の停止
- 運用許容時間、周波数、空中線電力の制限
電波の発射そのものを一時的に禁止する運用の停止は、ルール違反に対する最も直接的で実効性のある処分として位置づけられています。
誤りを見分ける選択肢の絞り込み方
試験で迷わないために、それぞれの選択肢がなぜ誤りなのかを法的な視点から整理します。
2の電波の型式の制限、および4の通信の相手方の制限について、電波法第76条で制限の対象として具体的に定められているのは、運用許容時間、周波数、空中線電力の3つだけです。電波の型式や通信の相手方を処分として制限する規定はありません。
3の送信空中線の撤去命令について、電波法に基づく処分に違反したからといって、行政がいきなりアンテナなどの私有設備を撤去するよう命じる処分は規定されていません。まずは電波の発射を止めさせる運用の停止処分が行われます。
したがって、違反に対して総務大臣から受けることがある処分として正しいものは、運用の停止となります。
ルールを守って電波を利用するための教育的意図
電波はすべての人が共有する限られた公共の財産です。アマチュア無線家は、国から免許を与えられてその貴重な電波を一時的に利用させてもらっている立場にあります。
もしルールを無視して身勝手な運用を続けたり、是正指示に従わなかったりした場合に、電波の発射を差し止められる厳しい処分があることを知ることは、無線局を適正に管理・運用する上で極めて重要です。この問題は、単に法律の文言を暗記させるだけでなく、ルール違反が無線局としての活動停止に直結するという重大性を自覚させるために出題されています。