第三級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(法規 No.3) 問13 解説 試験電波の送信回数
次の「 」内は、無線局がモールス無線電信により試験電波を発射する場合に送信する事項の一部である。[ ] 内に入れるべき字句を下の番号から選べ。 「1 EX 3回 2 DE 1回 3 自局の呼出符号 [ ] 」
- 1. 1回
- 2. 2回
- 3. 2回以下
- 4. 3回 ✓ 正答
解説
試験電波発射時のモールス符号送信ルール
この問題は、無線局が試験電波を発射する際のモールス符号の手順に関する知識を問うものです。正解を導くための判断基準は「自局の呼出符号(コールサイン)は3回繰り返す」という規定を覚えているかどうかです。
モールス符号による試験のルール
無線局運用規則では、モールス符号を使用して試験電波を発射する際、相手局に「今から試験電波を出しますよ」と正しく伝えるために以下の手順が定められています。
- 1 EX(試験電波であることを示す符号)を3回
- DE(ここから、という意味の符号)を1回
- 自局の呼出符号を3回
この形式は、試験電波を発射する側が、相手局に対して正確に自局を特定してもらうために必要な最低限の挨拶のようなものです。特に自局の呼出符号を3回繰り返すことは、混信や微弱な信号であっても確実に聴き取ってもらうための重要なマナーであり、規則でも明確に回数が決められています。
なぜ3回繰り返す必要があるのか
試験電波は、あくまで通信の品質を確認したり、無線機が正しく動作しているかを確認したりするためのものです。そのため、通信相手以外の局にとっても「今、どこの誰が試験をしているのか」が明確でなければなりません。
試験電波を発射する際は、周囲の運用を妨げないよう短時間で行う必要があります。しかし、短時間であっても自局の呼出符号を確実に相手に伝えるために、あえて同じ符号を3回繰り返すという手順を踏みます。これはモールス符号に限らず、音声通信においても「こちらは〇〇〇、試験電波発射中」と繰り返すことで、聞き逃しを防ぐのと同様の安全対策といえます。
実践の現場での意義
この知識は、アマチュア無線技士として実際に電波を出す際に必ず意識すべき「他局への配慮」に直結しています。
試験電波を発射する前には、まずその周波数が空いているかを確認し、他の通信を妨害しないことを前提とします。その上で、正しい手順(EX 3回、DE 1回、コールサイン 3回)を守って送信することで、他の無線局に対して「この周波数で試験を行っているのは誰か」という情報を瞬時に提供できます。
試験で問われるのは機械的な暗記項目ですが、実際の運用では「周波数の混雑状況を考慮しつつ、他局に迷惑をかけずに自分の存在を正しく知らせる」という無線運用の基本姿勢を身につけるためのステップとなります。特にモールス符号の試験では、符号を打つ速さだけでなく、こうした手順の正確さがアマチュア無線家としての習熟度を測る指標にもなります。