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第三級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(法規 No.3) 問3 解説 電波の質

電波の質を表すものとして、電波法に規定されているものは、次のどれか。

  1. 1. 空中線電力の偏差
  2. 2. 高調波の強度 ✓ 正答
  3. 3. 信号対雑音比
  4. 4. 変調度

解説

電波の質に関する法的な決まりごと

この問題は、電波法が「電波の質」を具体的にどのような項目で定義しているかを問う知識問題です。選択肢の中で、法的に「電波の質」として明示的に規定されているのは「高調波の強度」のみです。

判断のポイントは、電波法が無線局の免許審査や検査において重視する「他への妨害を与えないための技術基準」に合致するかどうかです。空中線電力や変調度は別の項目として管理されており、電波の質とは区別されています。

電波の質とは何か

無線通信において、自分以外の通信に迷惑をかけないことは非常に重要です。電波法では、そのための技術基準として以下の3つを「電波の質」と定めています。

  1. 周波数の偏差(設定した周波数からどれだけズレているか)
  2. 占有周波数帯幅(どれだけの幅の周波数を使っているか)
  3. スプリアス発射の強度(必要な周波数以外の不要な電波がどれだけ出ているか)

選択肢にある「高調波」は、この「スプリアス発射」の代表例です。高調波とは、本来出すべき周波数の整数倍の周波数で、意図せず発生してしまう不要な電波のことです。これが強いと他の通信に混信を与えてしまうため、法律で厳しく制限されています。

なぜこの知識が重要なのか

試験ではこの3つを暗記することが合格への近道ですが、実際の運用現場では、これらが「無線局の免許を維持するために守るべき最低限のルール」であることを意識すると理解が深まります。

アマチュア無線家として無線局を開局する際や、リグ(無線機)を運用する際、自分の電波がこれらの基準を超えていないかを確認することは義務です。例えば、古い無線機を調整せずに使うと、スプリアスが基準を超えてしまい、周囲のテレビや他の通信に悪影響を及ぼす可能性があります。

この問題は、単なる用語の暗記ではなく、「無線局を開設・運用する者は、自分の出した電波が他者に悪影響を与えないよう、法的な基準をクリアし続けなければならない」というアマチュア無線の基本姿勢を問うています。

試験対策の考え方

選択肢にある「変調度」は「電波の質」ではなく、通信の質や音質に関わる要素です。「空中線電力」は、その名の通り「電力」であり、質とは別のカテゴリとして扱われます。

「電波の質=周波数の偏差・占有周波数帯幅・スプリアスの強度」というセットで覚えておけば、どの選択肢が出ても確実に応答できます。特にスプリアスの中に高調波が含まれるという包含関係を頭に入れておくと、より深い理解につながります。

参考リンク

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