第三級アマチュア無線技士 / 第三級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(法規 No.1) / 各問題解説 / 問12
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第三級アマチュア無線技士 CBT試験問題例題(法規 No.1) 問12 解説 呼出しの応答

モールス無線通信において、自局に対する呼出しであることが確 実でない呼出しを受信したときは、どうしなければならないか。正 しいものを次のうちから選べ。

  1. 1. 「QRA?」を使用して直ちに応答する。
  2. 2. その呼出しが反復され、かつ、自局に対する呼出しであること が確実に判明するまで応答してはならない。 ✓ 正答
  3. 3. 「QRU?」を使用して直ちに応答する。
  4. 4. 「QRZ?」を使用して直ちに応答する。

解説

相手を特定できない呼出しには応答しない

この問題は、無線通信における「相手が自分を呼んでいるか分からないとき」の振る舞いを問うものです。結論からいえば、確信が持てるまでは「何もしない(応答しない)」のが正解です。選択肢2が示す通り、相手が繰り返し呼出しを行い、自分のコールサインが聞き取れるなど、確実に自分への呼出しであると判断できるまで、送信を行ってはいけません。

無線通信のルールと規律の背景

無線通信は公共の電波を利用するものであり、限られた周波数を多くの局で共有しています。自分が呼ばれているのか確実でない状況で、不用意に応答したり「誰ですか?」と問い返したりしてしまうと、電波の混信を招き、他局の通信を妨害する原因となります。

特にモールス符号による通信(CW)では、相手が他の局を呼んでいる最中に割り込んでしまうと、その通信自体が成立しなくなる恐れがあります。そのため、無線局運用規則においても、自分に対する呼出しであることがはっきりするまでは、送信を控えて聞き役に徹することが、アマチュア無線家として守るべき基本的なエチケットでありルールです。

思考のステップ

この問題を解く際には、以下の判断基準を頭に置いてください。

  1. 自分のコールサインが聞こえたか?:聞こえていれば応答の準備をします。
  2. 自分のコールサインか判別できないが、何か聞こえる:この場合は「待機」が正解です。
  3. 選択肢を検討する:
    • QRA?(あなたの局名は?)やQRZ?(誰が私を呼んでいますか?)は、相手との通信が既に確立しかけているときや、自分の呼出しが聞き取れた後に使用する符号です。これらを不用意に打つと、通信の秩序を乱します。
    • QRU?(何か私に送るものはありますか?)も同様に、通信中や通信終了間際に使うものです。

以上のことから、確実性が欠けている段階では、どの符号も送信せず、相手の呼出しが継続されるのを待つことが、唯一の正解となります。

実運用における重要性

この知識は、アマチュア無線局を開局した後の実際の運用において、非常に重要な「マナー」となります。無線機を動かしていると、信号が弱かったり、混信があったりして、相手が誰を呼んでいるのか判別しにくい場面に必ず遭遇します。

その際、焦って応答するのではなく、相手が何回か繰り返して呼ぶのを落ち着いて聞き取ること、あるいは、自分宛てではないと判断できればそのままワッチ(聞き取り)を続けるという選択ができるかどうかが、一人前のアマチュア無線家としての資質を問われます。試験のための知識としてだけでなく、将来の運用のための心得として理解しておくべき項目です。

参考リンク

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